韓国船沈没、ここを間違えなければ高校生は犠牲にならなかった

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4月18日に起こった韓国のセウォル号の沈没船事故から10日以上が経ちました。

韓国のニュースでは、事故当初のように四六時中セウォル号のニュースを流し続ける体制が終わり、オバマ大統領が訪韓して、そのニュースが流れたりするなど、少しずつ日常を取り戻しつつあります。

私も最近、沈没事故のニュースは、ニュース専門チャンネルで確認するようにしています。

今は、主に事故の原因について、いろいろ報道されています。

操舵機を修理せず2週間運航していた
改造や過積載で船の復元力が落ちていた
未熟な航海士が急な進路変更をした
民間ダイバーがなかなか船内に侵入できず救助が遅れた

などなどいろいろな話が出ています。

でも、こんなこといったら何ですが、船が沈没した原因なんて、ある意味、二の次だと思っています。

問題の本質は、やはり

「なぜ、ここまで被害が拡大してしまったのか」

ということです。

極端な話をしてしまえば、犠牲者がゼロであれば、たとえ船が沈んでも、またみんなでがんばってやり直すことができます。

しかし、今回は、乗客数476名中、修学旅行中の高校生が339名で、犠牲者は、300名近くになる状況、そして犠牲者の大半も高校生という最悪の結果を招いてしまいました。

もう二度と帰ってこない若者の貴い命を考えると、本当に切ない気持ちになります。

事故の経緯を追っていくと、「この失敗がなかったら、ほとんどの高校生は助かっていた」と思うことがあります。

犠牲者の数は、10名以下で済ませることが出来ていたかもしれません。

ポイントは、やはり初動です。

事故が起こった経緯

今回の沈没船事故を時系列でまとめると以下のようになります。

4月16日
午前8時50分頃 大きな衝撃音、船が傾き、浸水が始まる
午前8時52分頃 乗客の少年が最初の通報
午前8時55分頃 済州島の海上交通管制センターに異常が通達される
午前8時58分頃 木浦の海洋警察がセウォル号から遭難信号を受け、出動する
午前9時30分頃 警備艇が事故現場に到着
(この段階で、船は50~60度、傾いた状態)
午前9時50分頃 警備艇が、船長、船員を含む乗客80名を救出
午前11時過ぎ セウォル号が船体の一部だけを海上に出した状態で沈没

4月17日
海洋警察や海軍の潜水士が200名近く、救助活動を行うが難航

4月18日
昼に、船体のすべてが完全に水没

4月19日
潜水士が初めて遺体を収容

空白の2時間に何があったか?

時系列で並べると分かるように事故が通報されてから、船が沈没するまで、2時間以上もあったのです。

なぜ、2時間もありながら、乗客は脱出できなかった理由は、皆さんもご存知のとおりです。

その2時間の間、つまり午前9時28分頃、船室が安全なのでそこに待機するよう繰り返しアナウンスされていました。

これが、今回の事故の犠牲者数がここまで増えてしまった最大の原因です。

そしてその間に船長達は、スムーズに脱出していた訳ですから、殺人者だと言われても、ある意味、仕方のないことでしょう。

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もう一つの空白の1時間

ただ、もう一つ重大な問題がありました。

午前9時30分に警備艇が現場に到着し、その後もヘリコプターが続きましたが、その内訳は、ミサイル艇対潜哨戒ヘリ特殊部隊の輸送ヘリが中心で、海難救助の装備がなく、救助隊員もいませんでした。

結局、専門の救助隊員が現場に到着したのは、船が沈んだ11時18分を過ぎた午後2時でした。

さらに、救助隊員が船内に入ったのは、事故が発生してから9時間後だったそうです。

もしかしたら、海洋警察や海軍は、「これだけ時間が経っているのだから、当然、みんな船の外に出ているだろう」と思っていたのかもしれません。

しかし、ほとんどの乗客が船内に残っていたという想定外の状況により、対応が遅れてしまったのだと思います。

ただ、そういった不測の状況を差し引いても、最悪の事態を想定する必要はあったと感じます。

船内に侵入できる救助隊員を同時に派遣して、まだ船が浸水していない段階で、船の中に潜り込んでいれば、まだたくさんの人達を救助することが出来なかったかと思うのです。

教訓を得なければならないけど、一つ気になること

私は、「~れば」「~たら」という話は好きではありませんが、今後、二度と同じような悲劇が繰り返されないことを願いつつ、まとめました。

ただ、一つ心に引っかかることがあるのです。

今回、生死を分けたのは、船内アナウンスでした。

そして

目上の人達の言うことを聞く素直な子達が犠牲になり、
目上の人達の言うことを無視して出て行った子達が助かる

という、あまりに皮肉な結果を生んでしまいました。

ここから得られる教訓はなんでしょうか?

目上の人の言うことは聞かない方が良いということでしょうか。

子供達は、今回の事件から何を学ぶのでしょうか。

この事件が今後の社会に与える影響は、根が深そうです。

ここまで記事を読んで頂き、本当にありがとうございます。

私も、次回からは、通常の記事に戻っていこうと思っていますが、今回の事故の教訓がこれから様々な形で韓国社会、そして世界で生かされていくことを願っています。


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