こんにちは!韓国在住日本人のケンです。
コロナの影響で、韓国の学校では、遂にオンライン授業が始まりました。
我が家の子供達も、4月16日からオンライン授業で新学期が始まったんですね。
実際、「オンライン授業って実際にどんな感じでやるんだろう?」と気になる方も多いのではないかと思います。
そこで、今回は、韓国のオンライン授業がどんな感じなのか、具体的にレポートさせて頂きます。
韓国のオンライン授業の手順
韓国のオンライン授業は、EBSという韓国の公共放送局(日本でいうと教育テレビみたいなチャンネル)が運営しているサイトで行われます。
最初に、画面の下にある4項目で、地域→区→学校区分(小学校・中学校、高校、特殊学校)→学校名という順番で学校のページへ飛びます。
学校のページに入ったら、そこでログインをします。
(初めて使う人は、最初にログイン登録をします)
↓こちらがログイン画面です。
ログインをした後、自分が視聴すべきクラスを選択していきます。
クラスの項目を選択すると、画面の右上に“クラス加入”というボタンを出るので、そこをクリックします。
そして、自分の学年、クラス、番号を入力して、クラスへの加入手続きを行います。
この作業を繰り返すと、自分が視聴すべき授業リストが出来上がります。
オンラインの形式は様々!?
そして、4月16日、いよいよオンライン授業が始まりました。
実は、私は、元々、韓国のオンライン授業って、ZoomとかSkypeを使って、先生と生徒達がオンラインでリアルタイムに繋がるのかを期待していたんですね。
でも、実際にオンライン授業が始まると、中学生の娘が聴いていた授業をしていたのは、通っている学校とは関係のない先生で、しかも録画でした。
「なんだ、担任の先生がやってくれるんじゃないのか・・・」
と少し残念な気持ちになりましたが、高校生の息子に聞くと、
「僕のクラスは、学校の先生が授業をしていたよ。あと、他の友達は、担任の先生が授業をしていたんだって。まあ、全部、録画だけどね。」
と話していました。
ここら辺は、学校によって、様々なスタイルがあるみたいです。
ただ、すべて録画という点では共通していました。
韓国のオンライン授業で感じた課題
では、実際に、オンライン授業が始まって、どんな課題があったのか、いくつかの観点からお伝えしていきます。
パソコンの準備が大変
我が家では、長男がアメリカに留学しているので、家では、高2の息子と中2の娘がオンライン授業を受けることになりました。
最初は、最低限、スマホがあれば良いと思っていたのですが、やはりパソコンが一人一台必要とのこと。
しかし、我が家には、韓国のパソコンが一台しかありませんでした。
なので、急遽、親戚から一台借りてセッティングをしましたが、そのパソコンも半分壊れかけていたので、途中で画面がおかしくなり・・・
しょうがないので、家の中にあった、古い日本のパソコンを棚の奥から取り出して、何とか対応しました。
こんな感じで、最初のセッティング段階で、かなり振り回された感があります。
韓国は最近、少子化の傾向が強まっているので、パソコンの台数も最低限で良いのかもしれません。
しかし、子供が多い家だと大変かもしれませんね。
回線の問題
韓国では、今回、EBSのサイトを利用して、オンライン授業を行いましたが、そこで、全国の小・中・高校生が一気にサイト、動画を見ようとする訳ですね。
当然のことながら、EBSのネットワークには一気に負荷が高まります。
その結果、サイトに接続出来なくなってしまうことが、ニュースでも話題になっていました。
我が家の子供達が動画を見ている時も、動画が途切れ途切れになっていたそうです。
ですから、ネットワークのインフラ対策は、かなり重点的に行っておく必要があるかと思います。
子供達の態度が・・・
ただ、オンライン授業を間近で見ていて、一番驚いたのが・・・
子供達の姿勢です。
高校生の次男は、上半身は何も着ないで、ご飯を食べながら、布団の上に座って、完全、くつろぎモードで見ていましたし・・・
中学生の娘は、パジャマのまま、オンライン授業をボーっと見ていました。
いやいや、これは、授業を聞く態度じゃないでしょう(汗)
また、子供達も、オンライン授業は、楽でいいなあと思っているか聞いてみたのですが、高校生の息子は、
「やっぱり、学校へ行く方がいいよ・・・」
とポツリ話していました。
私なりの総括
今回は、コロナの緊急事態ということもあり、韓国で初めてオンライン授業ということになりました。
韓国は、ITに力を入れて来た国なので、何とか踏み切ることが出来たのかもしれません。
確かに、パソコンをそろえるのは大変でしたし、インフラ的にも、まだ改善すべてき点は多いかと思います。
でも、今後、技術的には、出て来た課題に対して、いろいろ対処していく中で、より良いシステムが出来上がっていくかと思います。
ただ、技術的な問題以上に深刻に感じたのが、子供達の集中力をどうやってキープするかという点でした。
これが、学校でオンライン授業をする上での最も大きな課題だと個人的には思っています。
学校に子供達が来ていれば、先生の目が行き届くので、一定の緊張感を保つことが可能です。
でも、オンライン授業、さらに録画の一方的な授業になると、学校にいる時のような緊張感を保つのは、まず不可能です。
大人でも、在宅での仕事になると、気持ちが緩んでしまう人はたくさんいると思いますが、ましてや子供だと尚更です。
子供達は、集中して授業を聞くというレベル以前に、パソコンの前でやりたい放題になってしまうのではないかと思ってしまいました。
(もちろん、他のご家庭のお子様たちは、もっとお利口さんかもしれませんが^^;)
少し前までは、「これからは、オンライン教育が主流になって、学校とか塾とか、ほとんど必要ない時代になるんじゃない!?」と気軽に考えてみました。
しかし、実際にオンライン授業をやってみると、学校の重要性をヒシヒシと感じる結果になったのでありました。
今は、とにかくコロナが収束して、学校が本格的に始まって欲しいと切実に願う今日この頃です(T-T)
↓いつも応援していただき、ありがとうございます!
皆さんからの応援が韓国生活の励みになっています。
にほんブログ村
スポンサードリンク
我が家の今年大学生になった子どももGW明けから、たぶん夏までWeb授業になるので、とても参考になりました。先日、MacBookにカメラがない、、と焦って品切れ続出のAmazonで滑り込みで買いました。
授業は録画なんですね。双方向で進むわけではなく。それならカメラ要らないかも、、ですね。
受講態度やモチベーション維持が課題ですね。始まるまでに話し合ってみます。情報ありがとうございます。
ゆいさん
我が家の場合は、録画でしたが、今後、やっぱりリアルタイムじゃないとダメだということで増えていくかもしれません。
アメリカに住んでいる私の友人のお子さんもオンライン授業を受けているそうですが、カメラ付きで、リアルタイムで授業をしているそうで、何か問題があるとイエローカードが届くとのことです^^;
いろいろ試していく中で、より良い解決策を見つけていくことが出来ればいいですよね^^
在宅勤務が始まって、自分は勤務時間はきっちりと守ろうと
生活リズムを崩したくないので、通勤時間は走ることにしました^^
人によっては、会社支給の上着を着て、パソコンには向かうという人もいますが、
自分は普段着です。
まぁ、自宅なので休憩し放題ですね、お茶飲んだり、まぁ通勤時間ゼロが何ともありがたい。
たくさん
在宅の場合は、服装は自由でいいんじゃないかと思います。
もちろん、パジャマとかダメですが、普通の服でもモチベーションは保てるはずです。
在宅は、一度、気持ちが緩むと、ズルズルいってしまいがちなので、自分の中で、しっかりルール作りをして、ルーティーン化していくことが大切かなと、自分自身の長年の経験で感じています^^
たくさんのおっしゃる通り、通勤時間は、しっかり浮きますから、「時は金なり!」うまく活用していければいいですよね!
ご指摘のお話し、イスラエルのユダヤ人主婦がSNSで言ってましたね。
子沢山でオンライン授業をやると、訳がわからない状態になる。何とかしてくれと。
オンラインの限界とも思いますが、民間で何とかできないかとも思いますが、国や自治体が助けの手を出して欲しいですね。
cdaさん
子沢山でオンライン授業・・・
絶対収拾がつかないと思います^^;
国や自治体は資金を出して、民間がアイデアを考えるという流れにするのがスムーズかもしれません。
特に、今はそういった需要が高まっているので、良いチャンスなのでしょうね。
一早くオンライン授業を取り入れた韓国、すごいなぁと思っていたので、興味がありました。
PC買えない人は国が補助するみたいなNewsを見ましたが実際は違うんですね。
確かに兄弟多いとその分のPCが必要で、静かな環境で勉強出来る環境も確保できるのか問題ありますね。
ネットワークの負荷も言われてみればそうですね。
何故日本は遅いのかと思っていましたが、何事もリスクを考え、0か100の日本だからかもしれませんね。
授業が録画と言うのも驚きでした。ライブでカメラ付きで無いと子供も飽きるしちゃんと見てるかも分かりませんね。以前オンラインで英会話の授業を受けてましたが、講師が、子供相手の授業は同じく、集中力をキープさせるのが大変と皆言ってました。
短時間でもそうですから、長時間は大変ですね。
早く収束して学校が再開すると良いですね。
Megさん
日本はどちらかと言えば、いろいろなところとすり合わせをして
慎重に物事を進めようとするところがあるので、
より確実なものを作りやすい反面、スピードが遅くなるデメリットがあるのかもしれませんね。
大人相手ならまだしも、子供相手でオンライン授業は、先生からすれば至難の業だと思います^^;
オンライン授業を実際にやってみて、いろいろデータは取れたと思うので、
後は、学校が再開することを心から願っています!
ケンさんご無沙汰しております!実はわたしいま釜山なんです。コロナとは関係なく8か月の予定で年末から来てるんですが、こんなんで帰れるのか…。娘は低学年なので明日からオンラインが始まります。ハングルできないのでどうなることやらで笑 日本の学校も娘の学校は私立なのでオンラインしており韓国から受けています。問題も多いですが、新しい時代の幕開けってかんじですね。
ソウルいるかさん
ご無沙汰しています!
えっ、釜山にいらっしゃるんですか^^
何だか、最近、大変なことになって来ましたよね・・・
私も、諸事情で一度日本へ行きたいのですが、一体いつになったら行けるのやら^^;
コロナの影響で、大変なこともいろいろありますが、いろいろなことにチャレンジしながら、
新しい時代の幕開けを迎えていければいいですよね!