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こんにちは!韓国在住日本人のケンです。
先日、Kindleで久しぶりに出版したことをお伝えしましたが、今回、第二弾の本を出すことにしました。本のタイトルは「韓国の若者が直面する過酷な現実」です。前回出版した「韓国生活入門」とは打って変わって、かなりリアルな韓国の様子について迫った内容になっています。
もしかしたら、タイトルだけを見て「これって、嫌韓本?」と思われた方がいるかもしれませんが、決してそうではありません。
そこでこの記事では、この本を書くことになった経緯と、なぜ、この本が世間によく見られるような単なる韓国の批判本とは一線を画しているのかについてお伝えしていきます。
韓国の若者が直面する問題について本を書こうと思った理由
まず、どうして今回、韓国の若者が直面する問題について本を書こうと思ったのか、その理由を簡単にお伝えすると、
- 韓国の若者がかかえる問題は私が、今まさに直面している問題でもあるからです。
私が韓国に移住したのは2012年でしたが、その時、3人の子供たちは中2、小3、年長でした。子供たちは韓国の学校を卒業し、今、韓国社会で若者として生きようとしています。しかし、そこで様々な現実に直面しつつあるんですね。
私は少し前まで「まずは子供たちが大学を卒業して社会に出るまで、しっかりがんばろう!そしてその後は、妻と二人でゆったりとした時間を過ごそう。」と考えていました。しかし、子供たちが成長する中で、それは日本人的な考え方であることに気付き始めたのです。
自分が思い描いていたシナリオとは違う方向に話が展開していく中で、「あれっ、おかしいな?」と感じるようになるのですが、子供たちに聞いても「韓国の若い人たちはみんなこんな感じだよ」というそっけない返事が返ってくるばかり。そこで「一体、韓国の若者の現状はどうなっているんだ?」と思って、気になることをいろいろ調べていたら、驚くべきデータが次々と出てきたんですね。
もちろん、その多くは以前からも何となくわかっていたことでしたが、今回、韓国の若者が抱える問題が体系的に整理できたので、その内容を一冊の本にまとめてみました。
韓国の若者についての本の内容
今回の本の目次は以下のようになっています。
はじめに
第1章 韓国の教育システムについて
1 韓国の教育制度の基本から
2 韓国の教育熱を支えているのは塾
3 韓国の学校は塾を中心に回っている
4 韓国には部活動がない
5 韓国の受験の仕組み
6 韓国の学校は特化型教育
第2章 韓国の若者が直面する過酷な現実
1 韓国の若者を見ながら感じるもどかしさ
2 学歴社会と受験競争のプレッシャーで心を病む若者
3 高い若年失業率
4 深刻な格差問題
5 自立できない若者たちの深刻な実情
6 進む晩婚化と非婚化
7 止まらない少子化の流れ
8 若者にのしかかる高齢者の貧困問題
第3章 韓国の若者に明るい未来をもたらすために
1 今の韓国社会に何が必要なのか?
2 学校を中心とした教育業界への移行
3 兵役と大学の長期休みの融合
4 中小企業・ベンチャー推進協議会の設立
5 若者支援モデル都市の構築
6 グローバル人材育成センターの設立
7 大家族支援プログラムの実施
8 儒教文化の復活
おわりに
著者紹介
簡単にまとめると、第一章では韓国の若者の価値観を形成する学校教育がどういったものか、自分自身が子供3人を韓国の学校に通わせた経験に基づいて解説します。そして第二章で、その結果、韓国の若者がどのような現実に直面しているのか、統計データも紹介しながら、様々な視点でお伝えしていきます。さらに第三章ではその上で、韓国の若者がどうすれば明るい未来をつかんでいけるのか、私が韓国に住む立場から思うことをまとめたという構成にしました。
韓国は日本と最も近い隣国ということもあり、より親しみを感じる人もいれば、嫌悪感を覚える人もいます。それ故、世の中には嫌韓本と呼ばれる類の本も数多くあるので、表紙だけを見れば、この本もその一種ではないかと思う方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、私は現在も韓国で生活し、子供たちはこれからも韓国で生きていく可能性が高いです。つまり私自身も韓国の若者の問題については当事者の一人なのです。だからこそ、韓国で暮らす若者たちには我が家の子供たちも含め、幸せになってもらわないと困るんですね。
ただ、素晴らしい未来を築いていこうと思えば、まずは今の現実を客観的に見つめ把握する必要があります。だからこそ、まずは韓国の若者が抱える現状を冷静に分析し、何が今の韓国社会に必要なのか真剣に考えた本になっているのです。
こんな方におすすめです
前回出版した「韓国生活ガイドブック」という本では、これから韓国で生活したい方へ向けた内容となっていました。しかし、正直、対象となる人がニッチになりすぎたかなと反省しています。そのため、今回の本では、もっと幅広い方に読んでいただきたいと思いながら書いてみました。具体的には以下のような方におすすめです。
- 韓国の社会や教育について関心がある方
- 韓国の若者のリアルな現状を知りたい方
- 韓国に住んでいる、または移住を考えている方
- 若者の教育・雇用問題に興味がある方
- 日韓の相互理解を深めたい方
簡単に言ってしまうと、韓国に関心のある方には誰でも読んでいただきたいと思っています。
Kindle Unlimitedなら無料で読めます
今回の本も、前回に続いてKindle Unlimitedなら無料で読んでいただくことが可能です。私自身、Kindle用に本を書くようになってから、Kindle Unlimitedを利用するようになったのですが、思っていた以上に、質が良く読み応えのある本がたくさんあるので、得をしているなと思っています^^
また、今回の本に関しては、Kindle Unlimited以外でも、比較的安価に購入できるように価格設定をしたので、もしご関心のある方は気軽に読んでいただけるとありがたいです。
まとめ
韓国の若者が抱えている問題について本を書くとなると、テーマが重めですし、下手をすると単なる批判本と受け取られてしまう可能性もあるため、その点は十分に配慮しながら書いてみました。
いろいろと乗り越えなくてはならない問題はありますが、それでも決して悲観的になることなく、ポジティブにとらえて明るい未来を築いていければ良いですよね。
韓国については、これからもっと視点を変えて本を出版していければと思っていますので、今後ともご愛顧をいただけますと幸いです。