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韓国 日本 時差ない

こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

日本と韓国には時差がどのくらいあるかと考える方もいらっしゃいますが、日本と韓国に時差はありません。実は韓国では昔、日本との間に時差がありました。しかし、ある特別な理由で時差はなくなったんですね。そして、なぜ今は時差がないのかということにも理由があります。

たた、日本と韓国には時差がなくても、日の出や日没時間はソウルと東京でかなり違うので、アレっと思う時もあります。

そこで、この記事では、日本と韓国の時差について、基本情報から裏の話、そして現地の様子まで、様々な視点からお伝えしていきます。

韓国と日本の時差はない!

韓国と日本に時差はありません。そのため、日本の時刻=韓国の時刻となります。つまり、韓国の時間は、何時何分何秒まで日本と同じなのです。

ソウルだけでなく釜山や仁川も日本と時差はありません。ですから、韓国旅行をされる際は、あえてややこしい時間計算をする必要もありませんし、時差ボケが起きるリスクもゼロなのです。

ちなみに、日本と世界の国や主要都市の時差を比較してみると以下のようになります。

時差 世界の主要な国と都市
時差なし 韓国(ソウル・釜山、仁川)、北朝鮮、パラオ、東ティモール、ロシア(ヤクーツク)、インドネシア(東部)
-1時間 台湾、中国、シンガポール、オーストラリア、フィリピン
-2時間 タイ、ロシア、ベトナム、インドネシア
-6時間 サウジアラビア
-8時間 イタリア、オランダ、スペイン、フランス
-9時間 イギリス
-12時間 アルゼンチン、ブラジル(リオ・サンパウロ)
-14時間 アメリカ東部(ワシントン・ニューヨーク)
-17時間 アメリカ西海岸(サンフランシスコ・ロサンジェルス)

※こちらは、サマータイムを実施していない場合での時差です。

こうやって見てみると、韓国は日本と時差がない数少ない国の一つだと言えますね。

韓国と日本の時差がないのはなぜ?

日本と韓国の時差がないという話を聞くと「韓国は隣の国だから、当然と言えば当然なんじゃない?」と思われるかもしれません。しかし、歴史をさかのぼってみると昔、日本と韓国には時差があった時期もありました。しかし、今はなぜ時差がないのかという点についても詳しくお伝えしていきます。

日本と韓国には約30分の時差があった

今でこそ、日本と韓国に時差はありませんでしたが、歴史を振り返ると、昔は約30分の時差がありました

元々、日本の標準時子午線は東経135度であるのに対して、韓国の標準時子午線は東経127.5度なのですが、1904年まで韓国(当時の国名は大韓帝国)はそちらに合わせていたからです。そのため、日本と韓国には32分(約30分)の時差があったのです。

日本と韓国との時差がなくなった理由

ところが、1904年以降、日本からの影響が強くなる中で、部分的に日本の中央標準時が使われるようになり、1912年には日本と韓国との間には時差がなくなりました。つまり、その当時、韓国との時差がなくなった理由は、日本の時間と合わせるためだったんですね。そのため、日本と韓国との間に時差がないことは、日韓併合時代の名残だと言ってあまり良くないと思う韓国人の方もいらっしゃいます。

そのような事情もあり、第二次世界大戦で日本が敗北した後、1954年に李承晩大統領が、再び、韓国標準時を採用し、日本との間に時差を作りました。ところが、7年後の1961年、後の大統領となる朴正煕少将が軍事クーデターを起こして、再度、日本と時間を合わせたため、再び、時差はなくなったのです。

現代は日本と韓国に時差がないのはなぜ?

では、なぜ朴正煕大統領は日本と韓国との時差を再びなくしたのでししょうか。その背景には軍事的な理由があったと言われています。

その頃は、1950年6月25日から始まった朝鮮戦争が停戦を迎えた1953年7月27日の後でしたが、もし朝鮮戦争が再び勃発した際、韓国は米軍の支援を受ける必要がありますが、その時は在韓米軍だけでなく、在日米軍も参加することになります。しかし、そこで、日本と韓国との間に時差があったら、軍事作戦を遂行する上で支障が生じてしまうから時差はない方が良いと考えられたのです。

また、その後も、韓国では標準時間を日本よりも、30分ずらして変更しようという議論があったそうです。具体的には日本が+9.0なので+8.5にしようとしたというんですね。

しかし、結果的には現代に至るまで、日本と韓国との間に時差はできていません。その理由としては先ほどの軍事的な側面以外に以下のような理由もあると言われています。

  • コストの問題がある
  • 30分は半端だという意見がある
  • 南北統一してからにしようという話がある

ということで、韓国に来られる際は、今の所、時差を気にしなくて大丈夫だというわけなのです。

北朝鮮とは時差が30分ある!?
ちなみにお隣の国である北朝鮮も、時差に関しては二転三転しています。

昔は、北朝鮮も時差はなかったのですが、2015年8月15日から日本や韓国より30分遅らせるよう変更しました。ただ、2018年5月5日に北朝鮮が韓国に時間を合わせたので、再び、日本や韓国との時差がなくなったんですね

>>北朝鮮は時差が30分あるけど韓国はない!今後どうなる!?

実際、韓国や北朝鮮が日本との間に時差を作ったり、なくしたりしながら二転三転しているのは、「日本と合わせたくない!」という韓国人のプライドから来ている部分もあるのだと思います。

体感的には日本と韓国の時差は1時間!?

ただ、その一方で、現地で生活をしていると、日本と韓国には30分~1時間ぐらいの時差があった方が良いのではと思う時があります。

ソウルは、東京よりも飛行機で行くと2時間~2時間半ぐらい西に位置して、東から来た太陽をより遅くまで見届けています。その結果、日の出や日没時間が日本とかなり違って、ちょうど30分~1時間ぐらいのズレを感じるからです。

韓国の夜はなかなか暗くならない

実際、ソウルの日の入り時刻は東京より1時間ぐらい遅れています。ですから、夏にソウルに過ごすと夜はなかなか暗くなりません

先日も、夏に日本から来られた先輩と一緒にソウルのレストランで食事をしている時のことでした。

「あれっ、まだこんなに明るいんだ~」

と先輩がつぶやいた時の時刻は夜の7時50分だったんですね。ですから、6月~7月だとソウルの日の入りの時刻は夜の8時近くになるので、本当に日が長いですし、なかなか暗くなりません。

7月1日のソウルと東京の日の出と日没時間を比べると以下のようになります。

7月1日 日の出 日没
ソウル 5:14 19:57
東京 4:29 19:01

ソウルの日没時間は東京よりも1時間ぐらい遅いんですよね~ ですから、夜8時近くでも、ソウルの夜はこんなに明るいです^^

韓国 時差

その分、日の出時刻も、東京より少し遅くなりますが、夏はあまり気になりません。

日の出が遅いと冬は困る

しかし、その一方で、韓国では日の出の時間も、日本より遅れるので、冬はなかなか明るくなりません

ソウルだと、日の出の時間が東京より1時間ぐらい遅れるので、12月は朝の7時でも、こんなに真っ暗です。

12月1日のソウルと東京の日の出と日没時間を比べると以下のようになります。

12月1日 日の出 日没
ソウル 7:27 17:14
東京 6:32 16:28

冬のソウルの日の出時間は7時30分頃なんですね… 私はいつも朝に散歩しているのですが、冬はなかなか明るくなってくれないので困ります^^;

私が日本と韓国との間には時差を1時間ぐらい設けた方が良いのではという理由を何となく分かっていただけたのではないかと思います。

まとめ

日本と韓国に時差はないので、日本の時間がそのまま韓国の時間となります。しかし、歴史を振り返ってみると、韓国では時差に関して、昔から二転三転してきたので、今後、また時差ができるようになるかもしれません。

特に今、日本と韓国に時差がないことには軍事的な理由があるので、朝鮮半島が統一されたら、それをきっかけにして再び時差ができるのではと個人的には思ったりもしています。

実際、韓国に住んでいると、ソウルは日の出や日没の時間が遅いので、時差が30分~1時間ほどあった方がしっくり来るんじゃないかと感じることは多いです。本当は時差を作るまではいかなくても、サマータイムは導入した方がいいかもしれません。

ケン

ただ、現時点では時差はないので、韓国旅行へ来られた際は、日が長い分、夜遅くまで楽しんでくださいね。

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