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の 韓国語

こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

「~の」を韓国語で表現する際、一般的には「의」を使います。ただ「의」と書いてあるのを見て、まず「これはどう発音するのかな?」という疑問が湧く方は多いのではないでしょうか。また、韓国語では、この「의」を省略することがすごく多いですし、「의」ではなく別の表現を使うこともよくあるんですよね。

そういった意味で「~の」=「의」と単純に覚えておくと、不自然な使い方をしてしまうことにもなりかねません。そこで、この記事では「~の」の韓国語「의」の発音や使い方について様々な観点からご紹介していきます。

「~の」の韓国語「의」

「~の」は韓国語で一般的に「의」と表現します。

ハングル カタカナ 意味
~の

의(エ)は助詞ですが、もっと細かく言えば所有格助詞と言われています。つまり所有を意味を表す助詞だというわけなんです。

また「의」の発音に関してですが「~の」という助詞の意味で使う時は「エ」と言えばOKです。

ちなみに「의」は別のところで使う場合は発音が変わります。例えば、医者は韓国語で의사(ウィサ)と言いますが、ここでの「의」は「ウィ」と発音しています。

また、会議という表現は韓国語で회의(フェイ)と書きますが、ここで「의」は「イ」と発音します。つまり、

  • 「~の」という意味で使う場合は「エ」と発音
  • 名詞の冒頭で使う時は「ウィ」と発音
  • 名詞の途中で発音する時は「イ」と発音

という感じで状況によって使い分けることを覚えておきましょう。まあ、慣れるまでは面倒ですけどね^^;

「~の」の韓国語「의」は省略する時が多い

実は韓国語では「~の」と表現する「의」を省略することが非常に多いんです。では、まずは、どんな感じで省略をしているのかご紹介していきます。

日常会話ではほとんど省略する

普段の会話をする時は、ほとんど「의」を省略すると言っても過言ではありません。例えば、こんな感じです。

  • 友達の家:친구 집(チング チブ)
  • うちの息子:우리 아들(ウリ アドゥル)
  • 韓国語の宿題:한국어 숙제(ハングゴ スクチェ)
  • 鳥の声:바다 소리(パダ ソリ)
  • 来週の火曜日:다음주 화요일(タウムチュ ファヨイル)
  • 数学の教科書:수학 교과서(スハク キョクァソ)

「この」「その」「あの」の「の」も省略

日本語では「この」「その」「あの」と代名詞を使う時、「の」を入れますよね。しかし、韓国語では「의」を使いません。例えば、「人」を指す時、以下のように表現します。

  • この人:이 사람(イ サラム)
  • その人:그 사람(ク サラム)
  • あの人:저 사람(チョ サラム)

韓国語では少し短めにサッと発音できるから便利かなって思う時もあります^^

「~の」の韓国語「의」を省略できない時

しかし、その一方で「의」を省略できない時(省略しない方が良い時)があります。具体的には以下のような場合です。

強調したい時

まず「~の」を強調したい時は、「의」を省略をしないようにします。

ハングル 한국 음식은 진짜 맛있어요.
カタカナ ハングゲ ウムシグン チンチャ マシッソヨ。
日本語訳 韓国の食べ物は本当に美味しいです。

ここで한국음식(ハングクウンシク)と「의」を省略しても大丈夫すが、「韓国の」を強調したい時は「의」を残すようにします。

나(ナ)や너(ノ)を使った場合(略語にはなる)

나(ナ)や너(ノ)を使った場合も「의」は省略しません。ただし、略語する時はあります。

  • 私の犬:나의 강아지(ナエ カンアジ)
  • あなたの声:너의 목소리(ノエ モクソリ)

この場合、나의(ナエ)を내(ネ)、너의(ノエ)を네(ネ)と略しても大丈夫です。ただ、先ほどもお伝えしたように나의(ナエ)や너의(ノエ)のように의(エ)を残した方が、強調された意味になります。

比喩で使う時

比喩で使う場合も「의」は省略しません。

  • お金の力:돈의 힘(トネ ヒム)
  • 沈黙の春:침묵의 봄(チムモゲ ポム
  • 愛の不時着:사랑의 불시착(サランエ プルシチャク)

普段の会話では使わないような表現で、いきなり「의」を省略してしまうと「えっ、何のこと?」という感じになってしまうので、こういったところでは、しっかり「의」を入れるようにします。

連体形が途中で入る時

連体形が途中で入るような時も「의」は省略せずにそのまま使います。

  • 일본의 아름다운 관광지(イルボネ アルムダウン クァングァンジ):日本の美しい観光地
  • 친구의 따뜻한 마음(チングエ タトゥタン マウム):友達の暖かい心

ここでは、아름다운 관광지(アルムダウン クァングァンジ)や 따뜻한 마음(タトゥタン マウム)が連体形になりますが、この前に付く表現の場合は「의」を省きません。

全体の中の一部であることを表す表現

全体の中の一部を表す時にも「의」は省略しません。

  • 3분의 1(サンブネ イル):3分の1
  • 생활의 일부(センファレ イルブ):生活の一部
  • BTS의 지민(BTSエ ジミン):BTSのジミン

ここで「의」を省略してしまうと不自然な感じになってしまうので、ご注意ください。

「의」ではなく別の表現を使う場合

日本語では「~の」という時、所有を表すという意味で「の」と使う時もあれば、所有ではない別の意味で使う時もありますよね。この時、日本語では、そのまま「の」を使うことが多いですが、韓国語では別の表現になることも多いです。

인(イン)を使う場合

日本語の「の」が同格の意味である場合は、「의(エ)」ではなく「인(イン)」を使います

  • 야구 선수인 오타니 쇼헤이(ヤグ ソンスイン オタニ ショヘイ):野球選手の大谷翔平
  • 선배인 사토씨 (ソンベイン サトシ):先輩の佐藤さん
  • 학생인 배우(ハクセンイン ペウ):学生の俳優

日本語で「~である」と訳せる場合は「인(イン)」を使うという感じですね。

説明的な表現になる場合

日本語では「の」を使うけれども、韓国では、「에 〇〇」とか「가 있는(ガ インヌン)」という感じで説明風の文章になる場合があります。例えば、こういった表現です。

  • 後ろの人:뒤에 있는 사람(ティエ インヌン サラム)
  • ソウルの大学:서울에 있는 대학(ソウレ インヌン テハク)
  • 人気の俳優:인기가 있는 배우(インキガ インヌン ペウ)
  • 感謝の気持ち:감사하는 마음(カムサハヌン マウム)
  • 自分のこと:자신에 관한 일(チャシネ クァンハン イル)

「의」は所有を表す意味の時は使いますが、そうでない時には別の表現を使うので、ご注意ください。

まとめ

「~の」は韓国語で「의」と表現することが多いですが、韓国語では省略したり、別の表現に変わったりと、使い方が変わってくるケースは結構多いです。特に日常会話では、ほとんどのケースで省略をしてくるので、最初は慣れないかもしれません。ただ「韓国語とはそういうものなんだ」と割り切っていただけるとうれしいです^^

逆に韓国語を日本語に訳す人の中には、「の」を使わないで、どんどん繋げてしまう人も多いので、お互いに気を付けなくちゃいけないですよね^^;

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