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ニム 韓国語

こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

韓国語では、“님(ニム)”という敬称をよく使います。

日本語で「様」という意味になりますが、実は、日本語の「様」に比べると使い方が、大分、違うところも多いです。

また、韓国では、“님(ニム)”にも“씨(シ)”を使ったりしますが、他の敬称の使い方も含めて、解説をしていきます。

韓国語「ニム」の意味

「ニム」は韓国語で“님”と書きます。

ハングル カタカナ 意味
ニム

カタカナでは、「ニム」と書きますが、韓国語では、“ㅁ”というパッチムで終わっているので、実際の発音では、「ム」の部分が半音になります。

韓国語「ニム」の使い方

韓国ドラマを観ていたり、韓国に住んでいたりすると、“님(ニム)” という表現は、かなりの聞くかなり頻度が高いです

では、具体的にどういったシーンで使うのか、お伝えしていきますね。

先生の後にニム

韓国語では、先生を呼ぶ時は、

ハングル カタカナ 意味
선생님 ソンセンニム 先生

という表現を使います。

直訳したら「先生様」となりますが、日本語に訳す場合は「先生」でOKです。

また、先生を呼ぶ際、“님(ニム)”を取って、“선생(ソンセン)”とすることは絶対にありません

“선생(ソンセン)”という形で使うのは、

ハングル 내 직업은 학교 선생이에요.
カタカナ ネ チゴブン ハッキョ ソンセンイエヨ。
日本語訳 私の職業は、学校の先生です。

というように、自分のことを呼んだり、客観的な立場を説明したりするような時ぐらいです。

また、先生と親しくなってきたら、

ハングル カタカナ 意味
쌤(샘) セム 先生

と呼んだりします。

私自身、“쌤(セム)”という表現を聞いた時は、ちょっと失礼な感じも受けたのですが、“쌤(セム)”は、“선생님(ソンセンニム)”の略語でもあるので、相手の立場を尊重する意味合いは残っているんですね。

ですから、韓国人の先生と、打ち解けた場合は、是非、気軽に使ってみてください^^

役職の後にニム


韓国語では、役職の後にも“님(ニム)”を付けますよね。

ハングル カタカナ 意味
회장님 フェジャンニム 会長
사장님 サジャンニム 社長
전무님 チョンムニム 専務
이사님 イサニム 理事
본부장님 ポンブジャンニム 本部長
실장님 シルジャンニム 室長
팀장님 チムジャンニム チーム長
부장님 プジャンニム 部長
과장님 カジャンニム 課長
대리님 テリニム 代理

既にご存知の方も多いと思いますが、韓国では、絶対敬語なので、相手の会社の人を呼ぶ時も、自分の会社の人を呼ぶ時も、“님(ニム)”を付けます

ですから、韓国では、以下のような会話が成り立ちます。

ハングル A: 사장님은 지금 계십니까?
B: 사장님은 오늘 퇴근하셨습니다.
カタカナ A: サジャンニムン チグム ケシムニカ?
B: サジャンニムン オヌル テグンハショッスムニダ
日本語訳 A: 社長は今、いらっしゃいますか?
B: 社長は、今日、退社されました。

日本人が、韓国の会社に行くと、外の会社の人に対しても、自分の会社の社長のことを社長様と呼ぶことには違和感を覚えるものです。

一方、韓国人が、日本の会社に行くと、自社の社長のこともついつい社長様と言ったりしてしまいます。

でも、これは文化の違いということで、うまく気持ちを切り替えてしくことが出来れば良いですよね!

“팀장님(チムジャンニム)”はどれくらい偉いの?

今回、ご紹介した韓国の役職の中で、“팀장님(チムジャンニム)”は、日本では馴染みがないかと思います。

チーム長と聞くと、そこまでは偉くなさそうに聞こえるかもしれません。

でも、実際は、課長や部長よりも上なので、かなり偉い人なのです。

ちなみに、上の役職の表は、偉い順に並べているので、これを機に是非、チェックしておいてください!

名前の後にニムを付ける場合

韓国では、お店などで、お客さんを呼ぶ時には、名前の後に、“님(ニム)”を付けて呼びます。

例えば、“홍길동(ホンギルドン)”さんという人を呼ぶ時は、

ハングル カタカナ 意味
홍길동님 ホンギルドンニム ホンギルドン様

と言ったりします。

ただし、ここで“홍님(ホンニム)”というように名字に“님(ニム)”は付けません

韓国には、同じ苗字の人がいっぱいいて、名字だけだと、誰のことを呼んでいるのか分からないからです。

ケン

ちなみに、“홍길동(ホンギルドン)”という名前は、日本での山田太郎さんのように、役所での記入例に使われるような韓国の典型的な名前でなので使ってみました。

手紙やメールでニムを使う場合


手紙やメールの冒頭でも“님(ニム)”を使うことはよくあります。

特にメールを書く際は、

  • 안녕하세요. 사장님.(アンニョンハセヨ サジャンニム)
  • 사장님, 안녕하세요.(サジャンニム アンニョンハセヨ)

というように“안녕하세요(アンニョンハセヨ)”とセットで使うことも多いです。

また、“님(ニム)”の代わりに“님께(ニムケ)”を使う場合もあります

“님께(ニムケ)”は、日本語で言えば「~様へ」という感じになりますね。

他の敬称との使い分け方

韓国語では、“님(ニム)”以外に、敬称として使う表現がいくつかあるので、それらの意味や違いについてお伝えしていきます。

名前の後にシを付ける場合

韓国語では、名前の後に“씨(シ)”を付ける場合がありますが、これは漢字の「氏」から来た表現ですが、ニュアンス的には「~さん」という感じになります。

言い方のパターンとしては、

  • 親しい人を呼ぶ場合:名前+“씨(シ)”
  • あまり親しくない場合:フルネーム+“씨(シ)”

というように使ったりあmす。

ただ、年上の人に対して、“씨(シ)”を使うと、生意気に聞こえてしまいます

ですから、その場合は、“님(ニム)”や、役職+“님(ニム)”という形で呼ぶのが良いでしょう。

名前の後にヤ・ナ・ア・ガを付ける場合

韓国ドラマを観ていると、名前の後に、「ヤ」、「ナ」、「ア」、「ガ」が付いた表現を聞いた方はいないでしょうか。

例を挙げると、

  • 수아야(スアヤ):수아(スア)+야(ヤ)
  • 유진아(ユジナ):유진(ユジン)+아(ア)
  • 미경아(ミギョンア): 미경(ミギョン)+아(ア)
  • 정숙아(ギョンスガ):정숙(ギョンスク)+아(ア)

というように、名前が母音で終わる場合は、“야(ヤ)”が付き、パッチムで終わる場合は、“아(ア)”が付いて、パッチムと連音化します

これは、“씨(シ)”よりお、さらに親しい人を呼ぶ時に使える敬称の表現です。

日本語に訳すとすれば、「ちゃん」とか「くん」という感じになります。

まとめ

韓国語の“님(ニム)”は、「様」という意味ですが、日本語の「様」に比べると、使う頻度は、かなり高いです。

先生や、役職にも様を付けますし、さらに、韓国語は絶対敬語なので、身内の偉い人を相手に紹介する時にも“님(ニム)”を付けます。

ちなみに、私もお店に行った時、“선생님(ソンセンニム)”とか、“사장님(サジャンニム)”と呼ばれたりすることがあります。

もちろん、私は、先生とか社長という柄ではないのですが、そう言われると、決して悪い気持ちにはなりません( ̄ー ̄)ニヤリ

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