こんにちは!韓国在住日本人のケンです。
今回は、韓国ドラマや韓国の歌の中で、よく出て来る「カジマ」という表現について解説をしていきます。
特に切ない別れのシーンで、よく出て来る表現です(T-T)
カジマの韓国語での意味
カジマは、韓国語で、“가지 마” と書きます。
ハングル | カタカナ | 意味 |
---|---|---|
가지 마 | カジマ | 行くな、行かないで |
“가지 마(カジマ)”を分解すると、
- 가:原形は、가다(行く)
- 지마:~しないで
となりますね。
そして、「カジマ」は、“마” で終わっているので、パンマル(ぞんざいな表現)となります。
厳密に言うと、“마”は、命令表現なので「カジマ」の意味は「行くな」が、より近い意味です。
ただ、女性が男性に「カジマ」を使う時、「行くな」と訳すのは、ちょっと違和感がありますよね。
それに、「カジマ」は、より柔らかく発音すれば、お願いするようなニュアンスを出せるので、「行かないで」と訳しても問題はありません。
また、「カジマ」を発音する際は、言って欲しくない気持ちを強調することが目的なので、最後の“마(マ)”に感情を込めて、強く言うのがポイントです。
別れのシーンで「カジマ」を使う際は、“마(マ)”のところで、切ない気持ちがグッと込み上げてくることが多いです。
~ジマを使った表現
また、“지마” は、前の動詞の語幹を変えることによって、いろいろな表現をすることが出来ます。
- 하지 마(ハジマ):やめて、やめろ
- 오지 마 (オジマ):来るな、来ないで
- 보지 마 (ポジマ):見るな、見ないで
- 만지지 마 (マンジジマ):触るな、触らないで
- 착각하지 마(チャッカカジマ):勘違いしないで(※착각は錯覚という意味)
- 버리지 마(ポリジマ):捨てるな、捨てないで
- 쓰지 마(スジマ):使うな。使わないで
私自身、特に、子供が小さかった時は、“지마” を使った表現を連発していたので、親として、少し反省していますm(__)m
「カジマ」を丁寧に言うと?
「カジマ」をもっと丁寧に言いたい時は、
形式 | ハングル(カタカナ) | 意味 |
---|---|---|
丁寧な表現 | 가지마요(カジマヨ) | 行かないで |
尊敬表現 | 가지 마세요(カジマセヨ) | 行かないで下さい |
格式ばった尊敬表現 | 가지 마십시오(カジマシプシオ) | 行かないで下さい |
という感じで、丁寧レベルが上がっていきます。
丁寧さが上がると、お願いするようなニュアンスが強くなっていきますよね。
カジマの使い方
では、具体的に、カジマがどのように使われるか、例文をご紹介していきます。
ハングル | 제발 날 혼자 두고 가지마. 언제나 함께 있다고 약속했잖아. |
---|---|
カタカナ | ナルル トゥゴ カジマ。オンジェナ ハムケ イッタゴ ヤクソクヘッチャナ。 |
日本語訳 | 私を置いて行かないで。いつも一緒にいると約束したじゃない。 |
カップルで、別れを告げられた側が、切ない気持ちで使ったりする表現ですね。
ドラマの中では、ちょっと涙を誘いた時に使われる表現とでも言いましょうか・・・
ハングル | 군대 가지 마~ |
---|---|
カタカナ | グンデ カジマ~ |
日本語訳 | 軍隊に行かないで~ |
韓国の若いカップルにありがちなのが、付き合っている彼氏が軍隊に行ってしまうこと。
実際、軍隊へ行くと、段々疎遠になって、破局するカップルも多いので、切実な思いを込めて使われることが多いです。
ハングル | 절대 PC방에 가지마. |
---|---|
カタカナ | チョルテ PCバンエ カジマ。 |
日本語訳 | 絶対、ネットカフェへ行くなよ。 |
PC방(PCバン)というのは、インターネットカフェの事です。
韓国の中高生の中には、PCバンにハマっている子達が本当に多いんですよね。
だから、私も、息子にはPCバンへ行かないよう、しょっちゅう釘を刺しています^^;
ハングル | 위험하니까 가지마. |
---|---|
カタカナ | ウィホマニカ カジマ。 |
日本語訳 | 危ないから行くな。 |
ハングル | 지금은 아무데도 가지마. |
---|---|
カタカナ | チグムン アムデド カジマ。 |
日本語訳 | 今は、どこにも行くな。 |
最近のご時世は、こういうことを言われる人が多いのではないでしょうか。
そう言われると、やっぱりストレスが溜まりますよね。
まとめ
「カジマ」は、「行くな」とか「行かないで」と訳すことが出来ますが、男女の別れのシーンや、子供の行動を抑制する時などに使われたりします。
ニュアンスによって、命令口調になる時もあれば、お願いをするような口調になる時もあります。
ですから、歌やドラマに出て来た時は、どんな感じで使われているか、是非、読み取ってみて下さい。
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