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こんにちは!韓国在住日本人のケンです。
韓国が好きな人の中には大学生になってから韓国へ留学や旅行へ行かれる方がいらっしゃるかと思います。その際、お酒を飲むような機会があるかもしれませんが、そこで気になるのが、韓国でお酒を飲める年齢ではないんでしょうか。
実は韓国の飲酒年齢は、日本人から見るとかなりややこしくて理解しづらい点も多いんですよね。そこで、この記事では韓国でお酒ができる年齢について分かりやすく解説をしていきます。
韓国でお酒を飲める年齢は?
まず、結論からお伝えすると、
- 韓国でお酒を飲めるのは実質的には年年齢の19歳(満19歳になる年の1月1日)になってからです。
まず、「実質的には」と書いたのはちゃんとした理由があります。また、年年齢と書きましたが、これはタイプミスではなく韓国の年齢の数え方の一つなんですね。ということで、ここら辺の疑問が解消されるように分かりやすく解説していきます。
韓国ではお酒が購入できる年齢が19歳
実は韓国では、お酒を飲める年齢は法律では決まっていません。その代わり、お酒を購入できる年齢が法律で決められています。韓国でお酒を飲める年齢は青少年保護法第28条で満19歳となる年の1月1日以降と決められています。
ただ、ここで満19歳となる年の1月1日以降って何だろうと不思議に思う人がいるかもしれません。実は、韓国でお酒を購入できる19歳というのは、満年齢ではなく年年齢となっています。年年齢は韓国語でヨンナイ(연 나이)と言います。ヨンナイとは、現在の年度から生まれた年度を引く計算方法によって出される計算方法です。そのため、1月1日になったら、みんなで一緒に1歳、年を取るわけす。
また、韓国の学校では年年齢で学年が決まります。そのため、同じ学年の人たちは、19歳となる1月1日になったら、同じ学年の人たちは一斉にお酒を購入できるようになるのです。
日本だと同じ学年の人でも満20歳の誕生日を迎えた人から順次お酒が飲めるようになるので、少し違和感を覚えるかもしれません。ただ、韓国人の立場からすると同じ学年の子たちは同じタイミングでお酒が飲めるようになる方が不平等感が生まれずに良いという考え方もあるんでね。
また、このルールは韓国に滞在している日本人にも適用されるので、特に留学生はこういったルールがあることを理解した上で対応していく必要があります。
韓国の飲酒年齢の19歳は日本では何歳?
ただ、年年齢の19歳と言われても、まだ今一つピンと来ない方もいらっしゃると思います。そこで、この年齢が日本の年齢だとどれくらいになるのかという観点から説明していきますね。
たとえば2019年1月1日に韓国でお酒が購入できる人は、2000年1月1日から2000年12月31日までの間に生まれた人ということになります。ではその場合、満年齢で数えると何歳なのか簡単な表にしてみました。
生まれた歳 | 年年齢 | 満年齢 |
---|---|---|
2000年1月1日生 | 19歳 | 19歳 |
2000年7月1日生 | 19歳 | 18歳6ヶ月 |
2000年12月31日生 | 19歳 | 18歳0か月 |
つまり韓国では遅くとも日本より1歳若くしてお酒を購入して飲めるようになるわけです。さらに12月31日に生まれた人は、18歳になった翌日にお酒を購入できるようになるので、日本にいる人よりも約2歳若くしてお酒を購入できるようになるんですね。
満年齢になっても飲酒年齢は変わらず
実は、韓国では2023年6月28日から年齢の数え方を満年齢に統一するという法律が施行されました。それまで、韓国では数え歳や年年齢など様々な年齢の数え方があって混乱が生じることが多かったので、そういった問題を解決するのを目的としていたんですね。
特に数え歳に比べると、満年齢にすれば1~2歳若くなるので、私もちょっと嬉しかったです^^
しかし、それでもお酒を購入できる年齢は、従来の年年齢での19歳というルールが引き継がれています。満年齢が適用されていれば最大で1年、お酒を購入できる年齢が後ろにズレ込むことになってしまっていましたから、特に12月31日生まれの高校生たちはホッとしたかもしれませんね^^
ちなみに、満年齢になっても年年齢が引き継がれたルールとしては、お酒を購入できる年齢以外にも
- 就学年齢
- たばこを購入できる年齢
- 兵役の義務対象の年齢
などがあります。ここら辺はルールを変えると、混乱が生じやすいので、そのままにしたみたいです。
韓国では19歳になる前にお酒を飲んでも罰せられない?
韓国では法律で定められているのがお酒が購入できる年齢のみであって、お酒を飲める年齢は決められていないという話を聞くと「じゃあ、韓国では19歳になる前にお酒を飲んでも法律で罰せられないの?」と素朴な疑問を持つ人がいらっしゃるかと思います。
一応、19歳になる前の人が、購入する以外の方法でお酒を入手して、飲酒パーティーをしても法的に処罰されることはありません。しかし、その一方で韓国の青少年保護法第28条2項には「誰も青少年の依頼を受け、青少年有害薬物等を購入して青少年に提供してはならない」という別のルールがあります。
そのため、親がお酒を買ってきて、19歳になる前の子たちに与えた場合、子供たちは罰せられなくもて親に対して、2年以下の懲役、または2000万ウォン(約200万円)の罰金が科せられます。
しかし、もうちょっとひねくれている人は「じゃあ、お酒を買うんじゃなくて自分で作ったら良いんじゃないの?」と考えるかもしれません。確かにその方法であれば、親も子供も罰せられことはありません。
ただ、法律上は罰せられなくても、高校などで飲酒に対して厳しい規定を設けていることが多く、例えば高校生が校内で飲酒をした場合は、奉仕活動を命じられたりしますし、悪質だと最悪は退学処分を受ける場合もあります。
そのため、最初にお伝えしたように韓国はお酒を飲めるには実質的には年年齢での19歳(19歳になるになる年の1月1日)だということが言えるのです。
まとめ
お酒を飲める年齢というのは国によってルールが違いますが、韓国の場合は
- 法律で定められているのはお酒を飲める年齢ではなくお酒を購入できる年齢のみ
- 年齢は満年齢ではなく年年齢を基準にしている
という点で日本と違います。そして、飲酒年齢がはっきりと決められているわけではないので、法律の抜け穴を利用してお酒を飲めるのではないかと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、そこら辺は他の法律でしっかりカバーされるようになっているんですね。
韓国旅行をする際、韓国の法律について考えることはあまりないとは思いますが、若い人の場合、特に飲酒に関しては、事前にこういったルールを知っておいた方が良いのでご注意ください。
あと、この記事を読んで「おっ、韓国では1歳若くしてお酒が飲めるのか。しめしめ…」と思いながら、韓国旅行の計画を立てるのは極力控えてくださいね。何かあったら、責任を感じちゃうので>_<
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