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賞味期限 韓国語

こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

今回は、韓国の賞味期限について、お伝えしていきます。

賞味期限の考え方というのは、実は、国よって違っていたりするものです。

韓国の賞味期限も日本の賞味期限とは、微妙に違うところがありますので、詳しく解説をしていきます。

賞味期限は韓国語で何と言う?

賞味期限は、韓国語では、一般的に“유통기한”と言います。

ハングル カタカナ 意味
유통기한 ユトンキハン 賞味期限、流通期限

“유통(ユトン)”は、漢字で書くと「流通」です。

また、“기한(キハン)”は、「期限」という漢字をハングルで読んだ表現です。

ですから、“유통기한(ユトンキハン)”は、賞味期限と訳す時もありますが、そのまま漢字読みの通り、流通期間と訳す時もあります。

また、日本では「賞味期限が切れる」と言ったりしますが、この場合、韓国語では、

ハングル 유통기한이 지나다
カタカナ ユトンキハニ チナダ
日本語訳 賞味期限が切れる、賞味期限が過ぎる

と表現します。

ここでの、“지나다(チナダ)”は、「過ぎる」という意味です。

消費期限は韓国語で?

その一方で、消費期限は、韓国語で“소비기한”と言います。

ハングル カタカナ 意味
소비기한 ソビキハン 消費期限

“소비기한(ソビキハン)”は、安全性に問題がない期限という意味で使われます。

ただ、韓国の食品に関しては、現在、“유통기한(ユトンキハン)”の方が、一般的に使われているんですね。

製造年月日は韓国語で?

その一方で、製造年月日で、“제조일자”と言います。

ハングル カタカナ 意味
제조일자 チョジョイルチャ 製造年月日、製造日

“일자(イルチャ)”には「日付」という意味があります。

유통기한(ユトンキハン)の意味

厳密に言うと、この“유통기한(ユトンキハン)”は、日本の賞味期限と、微妙に違うところがあるということをご存知でしょうか。

“유통기한(ユトンキハン)”は、該当する商品が、市中に流通することができる期限を意味します。

ちなみに対して、日本では、以下のように使い分けていますよね。

名称 定義 対象
賞味期限 おいしく食べられる期限 劣化が遅いもの スナック菓子、缶詰など
消費期限 安全に食べられる期限 劣化が早いもの 食肉、総菜など

ただ、韓国では、基本的に“유통기한(ユトンキハン)”を共通して使っています。

実際に、食品を見てみると、“유통기한(ユトンキハン)”と記載されていることもありますが、

こういった感じで、日付けだけが記載されているケースも多いです。

ちなみに、こちらの“까지(カジ)”は、「~まで」という意味です。

유통기한(ユトンキハン)は意外に短い!?

“유통기한(ユトンキハン)”は、賞味期限と定義が違いますし、実際の期限は、賞味期限よりも、少し短いとも言えます。

例えば、まだ、美味しく食べることが出来るけれども、流通できる期限を過ぎた場合は、売ることができない場合も出てきたりしますよね。

同一商品に対する流通期限、賞味期限、消費期限を短い順に並べると

流通期限<賞味期限<消費期限

という感じになります。

(日本だと、消費期限は、生鮮食品などに適用されて、短いイメージがありますが、韓国では同一商品の中で比較することが多いので、ご了承ください)

では、“유통기한(ユトンキハン)”を過ぎてから、どれくらいまでなら食べたり、飲んだりすることができるのでしょうか

その点に関しては、韓国の食品医薬品安全処が、具体的なデータを発表しています。

日本語に訳すと以下のようになります。

  • ヨーグルト:10日
  • 卵:25日
  • 食パン:18日
  • 液状のコーヒー:30日
  • 牛乳:45日
  • チーズ:70日
  • 豆腐:90日
  • キムチ:6ヶ月以上
  • インスタントラーメン:8ヶ月
  • 冷凍餃子:1年以上
  • コチュジャン:2年以上
  • ごま油:2年6月
  • 食用油:5年
  • マグロ缶(赤身):10年以上

こういったデータを見ると、“유통기한(ユトンキハン)”は、かなり短めに設定されていることが分かります。

日本でもよく売られている韓国のインスタントラーメンは、賞味期限切れの後でも8ヶ月は、食べられるという訳ですから、ちょっとびっくりですよね。

유통기한(ユトンキハン)の問題点

実は、韓国では、“유통기한(ユトンキハン)”について、ある問題点が指摘されています。

それは、“유통기한(ユトンキハン)”は、かなり短めに設定されているため、必要以上に廃棄する食品の量がどうしても増えてしまうということです。

こちらのYouTube動画では、“유통기한(ユトンキハン)”を過ぎた場合、韓国人の10人中6~7名は、“유통기한(ユトンキハン)”を過ぎた食品を捨ててしまうというデータを紹介しています。

一連の話が分かると、“유통기한(ユトンキハン)”を過ぎたばかりの商品を捨てるのは、もったいないと思う人もいるかもしれせん。

しかし、そういった事情が分からなければ、やはり、心配になってしまうものですよね。

ただ、それによって、生じる損失は、年間、最大で1兆5,400億ウォン(日本円で1,540億円)規模になってしまうとのことです。

유통기한(ユトンキハン)から소비기한(ソビキハン)へ

そもそも、なぜ、韓国語で“유통기한(ユトンキハン)”が採用されたかというと、以前の韓国は、食品を流通させる際の貯蔵環境があまり良くなかったからだと言われています。

保管方法が悪いと、食品は、より早いスピードで悪くなってしまいます。

そういった衛生上の環境を見越した上で、“유통기한(ユトンキハン)”を短めに設定してきたというのです。

ただ、最近は、貯蔵や保管の技術が発達してきたので、“유통기한(ユトンキハン)”ではなく、消費期限を採用しようという声が高まってきています。

実際、その流れを受けて、2023年から、“유통기한(ユトンキハン)”を“소비기한(ソビキハン)”に変更する内容を盛り込んだ「食品等の表示・広告に対する法律」が2021年8月に国会を通過しました。

これは、韓国の食品業界にとっては、非常に大きな分岐点だと言えるでしょう。

まとめ

賞味期限は、韓国語に訳すと、“유통기한(ユトンキハン)”になりますが、厳密にいえば、“유통기한(ユトンキハン)”は、日本の賞味期限より短いと言えます。

ですから、“유통기한(ユトンキハン)”を過ぎても、ある程度、過ぎても、食べたり、飲んだりすることが意外にできしまいます。

ただ、“유통기한(ユトンキハン)”にとらわれ過ぎてしまうと、まだ問題ない食品を廃棄してしまうことになり、それが、大きな損失を生み出しているという声が近年は高まっています。

その流れを受けて、韓国では、2023年以降、安全性に問題がない期限としての“소비기한(ソビキハン)”が採用される予定となっているのです。

実際、今の“유통기한(ユトンキハン)”の状況だと、何だかもったいないおばけが出て来そうなので、そういった問題が少しでも改善されていけば良いですよね!

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