韓国旅行で現金とカードはどっちが良い？韓国在住の視点から解説！

こんにちは！韓国在住日本人のケンです。

韓国旅行をする際、「現金はどれくらい持っていこうか？」「クレジットカードは使えのかな？」と悩む方は多いかと思います。現金に関しては、できるだけたくさん韓国のウォンを持っていった方が安心ではありますが、使わなくてあまった場合、また円に換えて手数料を取られるというデメリットが発生してしまいますよね。

そこで、この記事では韓国に住んでいる日本人の立場から、韓国旅行では現金とカードはどっちの方が良いのかという点について詳しく解説をしていきます。

韓国旅行で現金とカードはどっちの方が良いの？

まず、結論からお伝えすると韓国旅行をする際は、

• 基本的にクレジットカードを使うようにして、時々、現金を使う程度にした方が良い

というのが私の意見です。ただ、これはあくまでもクレジットカードと現金の二択だった場合の話ではあるので、第三の選択肢については記事の最後にご紹介していきます。ということで、まずはクレジットカードと現金の比較という観点からお伝えしていきますね。

韓国は世界有数のカード社会の国だから

韓国では基本的にクレジットカードを使うようにした方が良い理由は、韓国は世界でも有数のカード社会の国だからです。

一般社団法人キャッシュレス推進協議会のキャッシュレス・ロードマップ 2022という資料によると2020年の段階で、韓国のキャッシュレス決済比率は93.6%と世界で一位になっています。同じ調査で日本は29.8%になっているので、カードに対する感覚がかなり違うことがお分かりいただけるかと思います。

実際、韓国で生活をしていると「えっ、こんなところでもカードを使えるの？」と感じることがよくあります。我が家の近所には入場料1,000ウォンで入れる大きな公園があるのですが、そこでもカードで支払いが可能です。また、露店でも「カード利用可能」と書いたお店を見かけたこともあります。

↑写真お右下に카드다능(カード可能)と書かれています。

そういう社会に育っているせいか、我が家の長男は「現金は汚いから使いたくない」と言い出す始末… あと、私自身、近所のARTBOX(アートボックス)というお店で買い物をした際、5万ウォン札を出したら、お釣りがなかったからかは分かりませんが「5万ウォン札は使えません」と断られたこともあります。その時はかなりショックでしたけど、韓国はカード社会なんだなって改めて実感しました^^;

手数料でもカードがお得

次に、手数料の観点から見ると、現金とカードのどっちが良いのでしょうか。実は手数料の観点からも、カードの方に軍配が上がるようです。一般的に韓国旅行で現金とカードを比較した場合、手数料は以下のようになっていると言われています。

このようにクレジットカードの手数料は、両替をした時の手数料に比べると半分以下になっているので、カードの方がお得ということになります。また、両替の場合は、日本円から韓国ウォンに換えた後、余ってしまったら、再度、日本円に戻す必要があり、その分の手数料は追加でかかってしまいますよね。

あと、カードの場合はポイント還元があったりするので、そこでさらにお得感がアップします。さらにカードであれば、何よりも両替所に行く手間が省けるので、そういった点からもメリットは大きいと言えるのです。

韓国旅行で現金を使うしかないところは？

しかし、韓国はいくらカード社会だからといっても、韓国旅行では日本のカードが使えないところもあるので、そこでは現金を使うしかありません。ですからそのような時のために現金は持っていった方が良いと言えるんですね。具体的には、以下のようなところだと現金を使うしかありません。

韓国の地下鉄を利用する場合

韓国の地下鉄を利用しようした場合、T-Moneyカードを購入する必要がありますが、この時は現金だけでしか支払いができません。この時、カードしか持っていないと地下鉄に乗れなくなってしまうので、現金を持っておく必要があります。

ただ、韓国の地下鉄料金は日本に比べると安いので、そこまでたくさんの現金を持っておかなくても大丈夫です。

韓国の屋台に立ち寄った時

屋台は個人でやっているところがほとんどですし、価格も安いので、現金でしか使えないところが多いです。実際、お店の側からするとカードを使うと手数料をカード会社に払わないといけないので、現金でもらうときよりも、ちょっと損をすることになります。

屋台で売っているものは、元々、値段が安いものなので、そういった点からも屋台の利益を圧迫しないよう現金で払ってあげるのが良いかなと思います。

日本のクレジットカードが使えない時も

韓国のお店では、ほとんどのところでクレジットカードを使うことができますが、稀に日本のクレジットカードが使えないところがあります。韓国旅行精通しているハングルノート加藤さんの話だと韓国で日本のクレジットカードを使おうとした場合、約1割のお店では使えなかったので、現金で支払ったという話をされていました。

一般的には、Visa、Master、Amexなど、主要なクレジットカードのメーカーであれば問題ないのですが、稀に対応できないケースもあります。ですから、そういうケースがあることを事前に想定しておいた方が絶対に良いでしょう。

韓国のコインノレバンを利用する時

これはちょっと私の趣味の話になってしまうのですが、韓国にはコインノレバンという小さなカラオケがあります。そこでは1,000ウォンで3曲、500ウォンで1曲という感じで紙幣や小銭を入れて、歌を歌うシステムになっているので、一人カラオケには持ってこいのところです。

実は、私もコインノレバンにハマっていて、毎週、千ウォン札を2～3枚、握りしめて、コインノレバンでストレス解消をしています。はっきり言って、私が韓国生活で現金を使うのは、カラオケに行く時ぐらいかもしれません(笑)

WOWPASSとNAMANEカードという選択肢

以前は、韓国旅行へ行く場合、現金が良いかクレジットカードが良いかという二択の時代でしたが、最近はWOWPASSとNAMANEカードというプリペイド決済カードを使うという選択肢も出てきています。

WOWPASSとNAMANEカードの最大の魅力は、韓国でカード決済ができるところであれば、どこででも使うことができるということです。日本のクレジットカードのように「本当にこのカードが使えるかなあ」とドキドキする必要がないというのが良いですよね。

そして、交通カードとしても使えるので、通常は現金がないと使えない地下鉄でも簡単に利用することができます。ですから、メインでこの二つのカードを持っておけば基本的にはOKだと言えます。

また、WOWPASSとNAMANEカードの違いについてもハングルノート加藤さんの動画で分かりやすく解説してあったので、そこでの比較表をベースに作らせていただきました。

この表を見る限りでは、WOWPASSの方がチャージの上限額も高く、キオスクでのチャージでは円にも対応していて、かつ作成費用が安いWOWPASSの方に少し軍配が上がるような気もします。ただ、NAMANEカードであればクレジットカードからもチャージできるので、用途に応じて使い分けても良いかもしれませんね。

まとめ

韓国旅行をする場合、現金とカードのどちらの方があるかと悩むケースは多いですが、韓国はカード社会なので、クレジットカードを使った方が便利ですし、手数料もカードの方が安いというメリットがあります。

ただ、日本のクレジットカードは使えないケースもありますし、地下鉄など現金しか使えないところもあるので、いざという時のために現金もいくらから持っておくと良いでしょう。

ただ、もしWOWPASSとNAMANEカードを使うことができれば、現金の代わりに使えるだけでなくクレジットカードの弱点もカバーしているので、これだけでほとんど事足りてしまうとも言えますよね。

荷物もお財布も最低限にしておけばスッキリとした気持ちで旅行を楽しむことができますので、ぜひ、こういったカードを有効活用して韓国旅行を満喫してください。