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こんにちは!韓国在住日本人のケンです。
韓国ドラマを見ていると、「イリワ」、「イリワバ」、「イロワ」という表現を耳にした人はいませんか?
ドラマの流れから、「おいで」とか「来て」という意味かなと分かっている人も多いかと思います。
ただ、基本は「イリワ」なのですが。状況によって、言い方が微妙に違ってくるので、一体、どういった違いがあるのかという点も含めて、分かりやすく解説をしていきます!
「イリワ」の意味
「イリワ」を韓国語で書くと、“이리 와”となります。
ハングル | カタカナ | 意味 |
---|---|---|
이리 와 | イリワ | おいで、こっちへ来て |
“이리” には、「こっちへ」、「こちらへ」という意味があります。
そして、“와”は、原形“오다”のパンマル(ぞんざいな言い方)であり、かつ命令形です。
ですから、「イリワ」は、「おいで」、「こっちへ来て」、「こっちおいで」と訳すことが出来ます。
「イリワ」の使い方
「イリワ」はパンマルの表現なので、
- 動物
- 子供など、目下に人
- 恋人など、関係が近い人
などに使います。
例えば、ペットの犬に向かって
ハングル | 이리 와. 밥 줄게. |
---|---|
カタカナ | イリワ バプ チュルケ。 |
日本語訳 | おいで。ごはんを上げるよ。 |
子供達に向かって
ハングル | 거기서 뭘해?. 이리 와. |
---|---|
カタカナ | コギソ ムォルヘ? イリワ。 |
日本語訳 | そこで何しているの?おいで。 |
また、恋人とデートでショッピングをしている時、
ハングル | 이리 와. 너가 좋아하는것 있어. |
---|---|
カタカナ | イリワ ノガ チョアハヌンゴ イッソ。 |
日本語訳 | おいで。君が好きなものがあるよ。 |
という感じで使います。
「イリワ」を丁寧に言うと?
「イリワ」はパンマルなので、逆に、もっと丁寧に言いたい場合は、
ハングル | カタカナ | 意味 |
---|---|---|
이리 와요. | イリ ワヨ | こっちへ来て下さい |
そして、目上の人に対しては、
ハングル | カタカナ | 意味 |
---|---|---|
이리 오세요 | イリ オセヨ | こちらへいらして下さい |
と表現します。
「イリ」と「イッチョグロ」の違いは?
韓国語を知っている人の中には、「イリ」が「こちらへ」という意味だと聞くと、「イッチョグロ(이쪽으로)」という表現を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。
「イリ」も「イッチョグロ」も、基本的には、どちらも「こちらへ」という同じ意味を持った表現です。
ですから、
ハングル | 이리 와. 이쪽으로. |
---|---|
カタカナ | イリワ イッチョグロ |
日本語訳 | こっち来て、こっち |
というように、一緒に使うケースもあります。
ただ、敢えて、違いを挙げるならば、
- イリ(이리):漠然とした「こっち」
- イッチョグロ(이쪽으로):より具体的な方向性を指した「こっち」
と使い分けたりします。
それでも、ほとんど同じ意味であることに違いはないんですけどね^^;
イリワバは「来てみて」
「イリワ」と似た表現で「イリワバ」という韓国語があります。
「イリワバ」を韓国語で書くと、“이리 와봐”です。
ハングル | カタカナ | 意味 |
---|---|---|
이리 와봐 | イリワバ | こっちへ来てみて |
“와봐” の“봐”の原形は、“보다”で「見る」という意味です。
ですから、“와봐”は「来てみて」という意味になり、「イリワバ」は「こっちへ来てみて」という意味になります。
つまり「イリワ」と「イリワバ」の違いは「来て」と「来てみて」の違いだという訳ですね。
じゃあ、「来て」と「来てみて」の違いを、言葉で説明してと言われたら、意外と難しかったりするのですが・・・
ここら辺は、感覚的にご理解頂けるとありがたいです^^
「イロワ」との使い分け
「イリワ」と似たもう一つの表現として、「イロワ」があります。
「イロワ」は韓国語で“일로와”と書きます。
ハングル | カタカナ | 意味 |
---|---|---|
일로와 | イロワ | (強調するニュアンスで)こっちへ来て、こっちへ来い、来いよ |
“일로”は、元々、“이리로” から来た表現で、“이리로”は、“이리”の強調語です。
ですから「イロワ」は、「イリワ」よりも、きつめの表現となります。
「来いよ」と強調したい時は「イロワ」
例えば、ちょっと怒っている人が、「こっち来いよ」と語気を強めていう場合は「イリワ」よりも「イロワ」の方をよく使います。
もちろん、「イリワ」も言い方によっては強い表現になり得ますが、本当に強調したい時は「イロワ」です。
ですから、韓国ドラマで、
ハングル | 일로와 이 자식아. |
---|---|
カタカナ | イロワ イジャシガ |
日本語訳 | 来いよ。この野郎 |
という感じで「イロワ」を使っていたら「あ~、怒ってる、怒ってる」と思ったら良いでしょう^^
優しくイロワを使う時もある
ただ、強調する時は、怒る時だけではありませんよね。
「イロワ」は、「おいで~、こっち、こっち~」というニュアンスで強調したい時にも使います。
例えば、幼稚園の先生が、子供達を呼ぶ時、
ハングル | 애들아~ 일로와!~ |
---|---|
カタカナ | エドゥラ~ イロワ~ |
日本語訳 | みんな~、おいで~ |
というように、優しい声で、イロワを使います。
こういう時は、しっかり、強調しないと、特に小さい子供達は集まって来ないですからね^^;
今回の例文に出て来るエドゥラは、韓国語で“애들아”と書きますが、子供という意味の“애(エ)”に複数形を意味する“들(ドゥル)”、そして親しみを込めて呼ぶ時に使う“아(ア)”で構成されている表現です。
直訳したら「子供達」となり、子供達に呼びかける時、使う表現ですが、日本語風に言うならば「みんな」と訳せますよね。
まとめ
韓国語では、「こちらに来て」という意味の表現がいろいろありますが、
- イリワ:「こっちへ来て」「おいで」
- イリワバ:「こっちへ来てみて」「来てみて」
- イロワ:「(強調するニュアンスで)こっちへ来て」「こっちへ来い!」
という感じで、使い分けます。
これらは、ペット、子供、或いは恋人に優しく呼びかける時や、怒って誰かを呼びつける時など、幅広く使われる表現です。
また、状況によって言い方が少しずつ違ったりするので、韓国ドラマなどで出て来たら、しっかりその違いを聞き分けてみて下さい^^
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この表現は、韓国語テキストでは見たことないですね。
ドラマを見るときによく注意して聞いてみます。
たくさん
あっ、意外となかったりするんですね。
動物や子供が出て来るドラマだと出て来やすいかもしれません^^