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試験を受ける 韓国語

こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

韓国語で「試験を受ける」は“시험을 보다(シホムル ポダ)”と言います。

実は、この表現は、日本語の観点からみると、少し覚えづらいところがあります。

また、他にも“시험을 치다(シホムル チダ)”とか、“시험을 치르다(シホムル チルダ)”という表現もありますが、ここでは、それらの違いも含めて解説をしていきます。

「試験を受ける」を韓国語で

韓国語を少し勉強している人は、「試験を受ける」を韓国語に訳そうとすると、ついつい、“시험을 받다(シホムル パッタ)” と考えがちですが、それだと韓国語ではおかしな表現になってしまいます。

韓国語では以下のように表現します。

シホムル ポダ(시험을 보다)

一つ目の言い方は、“시험을 보다”です。

ハングル カタカナ 意味
시험을 보다 シホムル ポダ 試験を受ける

“시험(シホム)”は、「試験」という漢字をハングル読みをした表現ですが、ここまでは問題ないかと思います。

ただ、“보다(ポダ)”に関しては、元々「見る」という意味なので、違和感を覚える日本人の方は多いのではないでしょうか。

実は、“보다(ポダ)”にはいろいろな意味があります。

具体的には、

  • 鑑賞する、楽しむ(例:영화를 보다(ヨンファルル ポダ)映画を鑑賞する)
  • 判断する、評価する(例:맛을 보다(マスル ポダ)味見をする)
  • 樣子を見て世話をする(例:아이를 보다(アイルル ポダ)子供の世話をする)
  • 診る、診察する:(例:환자를 보다(ファンジャルル ポダ)患者を診察する)
  • 買い物をする:(例:장을 보다(チャンウル ポダ)買い物をする)

と実にいろいろな意味があるんですね。

あと、試験にちなんだ韓国ならではの表現として、“시험을 잘 보다”“시험을 못 보다”があります。

ハングル カタカナ 意味
시험을 잘 보다 シホムル チャル ポダ 試験でうまくいく
ハングル カタカナ 意味
시험을 못 보다 シホムル モッポダ 試験が難しくてよく出来なかった

これらの表現は、日本語に訳すのが本当に難しいのですが、簡単にお伝えすると、試験を受けた際、うまくいったか、あるいは、うまくいかなかったかを伝える際に使う表現です。

また、“시험을 못 보다(シホムル モッポダ)”と聞くと、試験自体を受けられないという意味かと思う人がいるかもしれません。

しかし、実際は、そうではなく、試験を受けたけれども、ダメだったという意味になります。

シホムル チダ(시험을 치다)

もう一つの表現は、“시험을 치다”です。

ハングル カタカナ 意味
시험을 치다 シホムル チダ 試験を受ける

“치다(チダ)”は、一般的に「打つ」とか「叩く」という意味がありますが、ここでは「受ける」という意味で使います。

シホムル チルダ(시험을 치르다)

そして、もう一つの表現が、“시험을 치르다”です。

ハングル カタカナ 意味
시험을 치르다 シホムル チルダ 試験を受ける

“치르다(チルダ)”には「執り行う」、「行う」、「ある事をやりのける」という意味があります。

시험을 보다/치다/치르다の違い

では、“시험을 보다(シホムル ポダ)”、“시험을 치다(シホムル チダ)”、“시험을 치르다(シホムル チルダ)”の違いは何でしょうか。

基本的には、どれも同じ意味だと思っていただいて大丈夫です。

ただ、敢えて違いを言うとすれば、まず、使う頻度が違います

一般的には、“시험을 보다(シホムル ポダ)”を使うことが多いので、韓国語初心者の方であれば、これだけを覚えておけばOKです。

あと、ニュアンスの違いをお伝えすると

  • 시험을 보다(シホムル ポダ):より中立的な表現
  • 시험을 치르다(シホムル チルダ):より大変なことをやり遂げたというニュアンス
  • 시험을 치다(シホムル チダ):시험을 보다(シホムル ポダ)と시험을 치르다(シホムル チルダ)の意味を合わせたようなニュアンス

という感じで覚えておくと良いでしょう。

「試験を受ける」を使った例文


では、「試験を受ける」という表現を実際の会話でどう使うのか、例文を紹介しながら、お伝えしていきます。

ハングル 난 이번 주 시험을 봐야 되요.
カタカナ ナン イボンチュ シホムル バヤ デヨ。
日本語訳 私は今週、試験を受けなければなりません。
ハングル A: 시험을 잘 봤어요?
B: 이번에 열심히 공부했으니까 잘 봤어요.
カタカナ A: シホムル チャル パッソヨ?
B: イボネ ヨルシミ コンブヘッスニカ チャルバッソヨ。
日本語訳 A: 試験はうまくいきましたか?
B: 今回はがんばって勉強したので、良かったですよ。
ハングル 오늘 영어 시험을 봤는데 생각했던것보다 쉬웠어요.
カタカナ オヌル ヨンオ シホムル パンヌンデ センガッケットンゴッボダ シウォッソヨ。
日本語訳 今日、英語の試験を受けたのですが、思ったより簡単でした。
ハングル 11월 18일에 우리 아들은 수능시험을 봤어요.
カタカナ 11ウォル18イレ ウリ アドゥリ スヌン シホムル パッソヨ。
日本語訳 11月18日にうちの息子は、大学修学能力試験(スヌン)を受けました。

最後の例文は、実話で、2021年11月18日に我が家の息子は、大学受験を受けました

受験が終わった後、息子は、ちょっと苦笑いをしながら、「また来年!」と言って、次の週から、来年に向けて勉強を始めました。

まだ、試験の結果は出ていないんですけどね^^;

でも、息子よ、この一年間、君が、一日中、机に向かいながら、必死になって勉強する姿をお父さんはずっと見てきたから、いつか、その努力がきっと報われることを信じてるよ。

他の「受ける」はどうなるの?


「試験を受ける」が、“시험을 보다(シホムル ポダ)”だと聞くと、他の「受ける」という表現は大丈夫かと気になる方がいらっしゃるかもしれません。

そこで、簡単にお伝えしておくと

  • オーディションを受ける=오디션을 보다(オーディショヌル ポダ)
  • 面接を受ける= 면접을 보다(ミョンジョブル ポダ)
  • 授業を受ける=수업을 듣다(スオブル トゥッタ)
  • ワクチンを受ける=백신을 맞다(ベクシヌル マッタ)

という感じになります。

こうやって見てみると、試験関係は、“보다(ポダ)”を使うことが分かりますよね。

そして、授業に関しては「聞く」という意味の“듣다(トゥッタ)”を使い、ワクチンに関しては「打たれる」という意味の“맞다(マッタ)”を使います。

ケン

これらの表現は、聞けば、なるほどと思う時もありますが、“보다(ポダ)”のようになかなか理解しづらい表現もあるので、とにかく慣れるしかありません(笑)

まとめ

「試験を受ける」を韓国語で表現する場合、

  • 시험을 보다(シホムル ポダ)
  • 시험을 치다(シホムル チダ)
  • 시험을 치르다(シホムル チルダ)

などの表現がありますが、普段の日常生活の中では、“시험을 보다(シホムル ポダ)”を使うことが多いです。

ただ、他の2つの表現も時々出てくるので、余裕があれば、是非、一緒に覚えておいてください。

ところで、日本人は、「試験を受ける」が“시험을 보다(シホムル ポダ)”と聞くと、戸惑いますが、逆に日本語を勉強する韓国人も“시험을 보다(シホムル ポダ)”が「試験を受ける」と聞くと戸惑います

片言の日本語を話す我が家の子供たちも、「昨日、数学の試験を見たんだけど・・・」とおかしな日本語を話してしまうことが多いです。

まあ、ここら辺は、お互い様という感じですね^^

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