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こんにちは!韓国在住日本人のケンです。
韓国へ移住して間もない頃、たまに日本に行く機会があった際、実は、毎朝、生卵ばかり食べていました。その理由は、単純に韓国で卵かけご飯を食べる気持ちには到底なれないので、日本にいる時は、食べられるだけ食べておこうと思ったからです。
日本と韓国の卵はかなり違う印象を受けます。実際、韓国へ旅行した際、スーパーとかお店で卵を見て「あれっ、何か日本の卵と違う」という印象を受ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、この記事では韓国は生卵でも食べれるのかというテーマから、日本と韓国の卵の違いについて、韓国に長年住んでいる立場から詳しく解説をしていきます。
韓国では生卵を食べれる?
日本では皆さん、当たり前のように生卵を食べていますが、海外に出ると、そのような国はあまりないのではないかと思います。では、韓国では生卵は食べれるのでしょうか?
韓国では生卵は食べないのが基本
結論からお伝えすると、
- 基本的に韓国では生卵は食べません。
その理由は、韓国の卵は新鮮さを感じないですし、少し変な臭いがする時もあるからです。ちなみに韓国語では生卵は、날계란(ナルケラン)と言いますが、それでも韓国に生卵を食べる文化は定着していません。
実際、「生卵をそのまま食べても良いか」という韓国語での掲示板には以下のようなネガティブなコメントが寄せられています。
- 気温が高い時は生卵は食べないことをおすすめします。
- 細菌や寄生虫に感染する危険性があるので煮込むことをおすすめします。
- サルモネラ菌のせいで食中毒になることがあります。
- 特に小さいお子さんやお年寄りは気を付けた方が良いです。
- 生卵を食べると下痢や腹痛になることがあります。
こういうコメントを読んでいると韓国で生卵を食べるのはやっぱりやめておいて方が良いかなと思ってしまいますよね…
生卵で食べれる卵も売ってはいるけれども
一応、韓国でも生卵の状態で食べれる卵を売ってはいます。ただ、普通の卵に比べると値段は1.5~2倍の値段になっています。実は、私は韓国に来てからずっと生卵を食べていませんでした。そのため、たまに日本へ行った時は、吉野家で必ず生卵も一緒に食べるのが定番になっていたんですね。
ただ、そんな私を不憫に思ったのか、妻が私のために生でも食べられる卵を買ってくれるようになりまして… あと、これも日本でも高く売られているものですが、納豆も買ってきてくれるので、私は韓国にいながら納豆卵かけご飯を食べられるという幸運に預かっています。
普通の韓国の人たちはここまでやっていないと思うのですが、私の韓国のささやかなプチ贅沢です^^
あと、韓国では구운 계란(クウン ケラン)という燻製卵が人気ですよね。韓国でコンビニやチムジルバンへ行ったことがある人は見かけたことがあるかと思いますが、殻も中身も茶色になっている卵です。私もチムジルバンへ行った時はついつ食べてしまいます^^
韓国の卵は日本とこんなに違う
このように生卵を一つとっても日本と韓国では認識が違いますが、それ以外の観点を見ても韓国の卵は、日本の卵と根本的に何かが違うと感じることが多いです。
その感じるのは、次のように4つの理由があるからです。
- 販売方法が違う
- 韓国の卵は常温で販売するのが基本
- 韓国では茶色(褐色)の卵が主流
- 韓国の卵は黄身の色も違う
では、一つずつ詳しくお伝えしていきます。
販売方法が違う
日本だと卵は10個単位で売っているケースが多いですよね。韓国でもそういう売り方は一応しているのですが、基本は25個入り、また30個入りです。
値段に関しては、安い時は5,000ウォン(約550円)ぐらいで買えて、6,500ウォンだと普通、8,000ウォンだと、ちょっと高いから買うのは止めようという感じです。
最初は「えっ、こんなにまとめて買っちゃうの?」と思ったりもしていましたが、韓国で暮らしていると何だかんだといって卵を使うことは多いので、最近は、ちょうど良いかなと思っているくらいです。
あと、韓国では何でもまとめてたくさん買ってしまおうという文化があるので、そういった点も影響しているのかもしれません。
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韓国の卵は常温で販売するのが基本
日本のスーパーに行くと、卵は冷蔵ケースに入れて販売されていることが多いですよね。しかし、韓国では、卵を冷蔵庫には入れず常温で販売している時の方が圧倒的に多いです。
さらにそれを山積みにして販売しているという感じです。要冷蔵ではないところ、最初、ちょっと怖い気がしたりもしましたが、それも韓国でずっと生活をしていると段々慣れてきます^^
韓国では茶色(褐色)の卵が主流
日本のスーパーで売っている卵をは殻の色が白いものが大半ですよね。しかし、韓国の卵は、殻が真っ白のものがありません。実際、韓国で流通する卵の99%は殻の色が茶色(褐色)だと言われています。
卵の殻の違いは卵を産む鶏の品種によるもので、韓国で鶏卵を販売するために飼育している鶏はニューハンプシャー種ということになっています。ただ、これはたまたま褐色の卵を産む鶏が韓国に入ってきたというわけではありません。これは韓国の消費者が褐色の卵を好むようになったからだと言われています。KBS WORLDではその点について3つの理由を挙げています。
- 1980年代から90年代にかけて茶褐色の卵は地鶏が生んだものであるというマーケティングを行なった
- 韓国の人たちは、上白糖より黒糖の方が健康に良いと考えるように白色より茶色を好む
- 褐色の卵は白色の卵より汚れが目立ちにくい
- 白色の卵は殻の厚さが平均0.4ミリなのに対して褐色の卵の厚さは平均0.6mmで強度が高いので運びやすい
つまり褐色に対する韓国人のイメージと、褐色の卵の流通面のメリットがうまくマッチすることによって、韓国では茶色の卵が主流になっているというわけです。
韓国の卵は黄身の色も違う
さらに、韓国の一般的な卵を割ってみると黄身の色も違います。
日本は黄色というよりはオレンジがかったものが多いですが、韓国の卵は文字通り黄色です。ですから、韓国に来た頃は、やはり何となく違和感を覚えていたんですね^^;
日本の鶏と韓国の鶏は種類が異なるのでしょうか?それとも製造のプロセスが根本的に違うんでしょうか?実はこの点については、鶏の餌が違うからだという意見がありました。
黄身の色は国によって好みが違うので餌で調整します。
日本は他国より赤みの強いオレンジが好まれるのでエサにパプリカなどを入れます。世界標準ではトウモロコシベースなので黄色いのが普通です。引用元: 知恵袋
確かに食べるものが違うと卵の色も違ってくるというのは何となくうなずける話です^^
ですから、以前、私が日本へ行く時は、妻から必ず日本のキューピーマヨネーズをお土産に買ってくるようにお願いされていました。(最近は韓国で日本のマヨネーズを売るお店を見つけたので助かっていますけどね)
日本のマヨネーズを買ってきたら、妻はよくポテトサラダを作ってくれたりするのですがやっぱり美味しいです^^ また、日本のマヨネーズは韓国のマヨネーズに比べて色も違いますが、もしかしたら、味の点も含めて、これらは卵の違いなのかもしれませんね。
まとめ
韓国の卵事情は日本と大分違います。韓国では生卵は基本的に食べないですし、卵の販売方法や殻の色、そして黄身の色までも違いうので、少し戸惑ってしまうくらいです。日本と韓国の文化の違いはいろいろなところで感じますが、卵は特にその傾向が顕著に表れていると言えるかもしれません。
そういう事情もあって、あとは私自身の生卵に対するこだわりもあって我が家ではちょっと高い卵を買ってしまっているところがあります。確かにちょっと贅沢かもしれませんが、やっぱり健康のためには大切なことですし、何よりも日本へ旅行に行って生卵を食べるよりは遥かに安く済ますことができるので、ご理解くださいm(__)m
最近、私のブログで韓国の卵について書いた記事がかなりアクセスを集めています。 どうやら韓国の卵から殺虫剤フィプロニルやビフェントリンが検出されたことがニュースになっているので、それをきっけにして私のブログをご覧になってい …
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黄身の色は色々見たいですよ。
知らないと本気でヤバい!「卵」の裏側
http://toyokeizai.net/articles/-/54726?page=4
韓国に興味があり、ケンさんのブログにブックマークして、ときどき拝見しています。
卵は生きているので常温で保存できると聞いたことがあります。やはり常温で保存できるようです。http://xn--ruqt3z0li9lh.com/%E5%8D%B5/
私はスペインで暮らしたことがありますが、スペインのお店でも卵を常温で売っていました。
また、黄身の色は、日本人は濃いほうが栄養があると勘違いする人が多いので、濃い色の餌を与えて黄身の色が濃くなるようにしているそうです。http://www.nasufarm.com/topic/000018.html
アメリカに2年滞在して日本に帰ってきたとき、日本の卵の黄身が濃いオレンジだったので、気持ち悪いと思いました。
色々さん
コメントありがとうございます。
エサで黄身の色が変わるんですねえ~
私も産卵日までは考えていなかったので、今度チェックしてみようと思います^^
小倉京子様
コメントありがとうございます!
ブックマークまでして頂き恐縮です^^
私もオレンジの方が栄養ありそうだなあと勝手に思っていましたけど、実はそういうことだったんですね(*_*)
それでも日本の卵は生で食べられるので、まだ健全な作り方をしているからと思ってしまうのですが、こういった部分は知らぬが仏かもしれません^^;
日本の卵の殻は白が圧倒的。でも韓国は赤しかない。
これは鶏のちがいなのでしょうかね…
昨日テレビショッピングで納豆が売っていたので、思わず買いました。生卵を入れて食べるのが楽しみです(>ω<)
ひょのさん
コメントありがとうございます!
テレビショッピングで売っている納豆といえば、アレですね^^
韓国の卵が生で食べられるのかは分からないですけど、お、お気をつけて・・・>_<
コンバンワ~~
コメントしなくても、ブログ拝見してますよ!
いよいよ来週リメンバー、日本でも最終回です。ワクワクドキドキです。久しぶりにハマったドラマでした、ご紹介ありがとうございます。
生卵…どうなんでしょうね、海外で生を食べるのはなんとなく怖いですよね、水でもなんでも。地元の人達は大丈夫でも、観光客だけあたったりしますからね。お気をつけ下さい。
ttkazokuさん
コメントありがとうございます!
リメンバーは今から振り返っても、本当に盛り上がったドラマだと感じています。
ちなみに今、妻と子供達は、”ミニョコンシミ(美女コンシム)というラブコメディのドラマにハマっています^^;
リメンバーの悪役でブレイクしたナムグンミンが人のいいお兄ちゃん役で出ているのですが、リメンバーとはまた違った面白さがあります。
また気になるドラマがあったら、時々ご紹介していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
こんばんは。いつも興味深くブログ拝見させて頂いております。
美味しい生卵も食べられず、物価が日本より安いならともかく高い、子供達もいわゆる財閥に就職しなければ未来の無い、受験地獄の韓国に何故移住されたのかがとても気になります。
私は別に嫌韓ではありませんが、何故にそちらへ移住されたのかが不思議です。
ねずみさん
コメントありがとうございます!
移住した理由は、簡単に言ってしまえば、”妻を愛するが故”です^^
韓国に来る前に、韓国人の妻と10年間日本で暮らしましたが、異国の地で苦労する妻を見るよりも、妻の国へ行って自分が苦労する方がまだマシかな~と思ったからです。
実際、韓国に来たら、想像を絶する苦しみがありましたが、取り敢えず、今は、かなり良い方向に向かっています^^
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
わぁー。奥様の為にだなんて素敵ですね。
大変な事も沢山あるでしょうが、御家族とこれからもお幸せに……。
生卵が食べられないのは残念ですが(笑)
ねずみさん
お返事ありがとうございます!
はい、これからも家族で力を合わせて何とか乗り越えていきたと思います^^
生卵はまた日本へ行く機会があれば、その時、ロッキーのように食べまくります!(ちょっと表現が古いかもしれませんが・・・)
過去記事にコメント申し訳ありません。
卵についてですが、日本で管理したことがあります。卵は温度の変化に弱い為、日本でもスーパーに卸すまでは常温保存です。温度変化ですぐに卵の表面に水滴が付くので。水滴が付くと卵は保存期間が短くなります。なので、家の冷蔵庫に入れるまでは常温保存が良いのです。
本日初めてブログを読ませて頂きました。大変興味深かったです。
天安在住さん
貴重な情報ありがとうございます!
必ずしも冷蔵保存が良いという訳ではないのですね。
意外な事実を伺って、とても勉強になりました^^
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
こんにちは!
韓国に住んでいる者です。
この記事だいぶ前に書かれたものでしたが、
卵の件は解決できましたか?
もしまだ当時の認識のままでしたら
参考にしてください。
卵のからの色が違うのは
そもそも鶏の種類が違うからです。
日本は基本的に白いにわとりですが、
韓国は田舎に行けば分かりますが、
日本で言うチャボのように茶色い鶏が主流です。
白い鶏はめったに見られません。
なので、日本のような真っ白な卵ではなく
茶色になるようです。
実はうちでは鶏を飼っています。
食用をひよこのうちから育てて
ペットとして飼っていて、メスが卵を
ほぼ毎日生んでくれています。^^
基本的に茶系の色ですが、
市販のものよりはもっと色が薄く
ピンクっぽいです。
これはえさの影響であるとわかりました。
抗生剤や遺伝子組み換えのとうもろこしを食べさせていると
卵の色が変わってきます。
健康な卵はレモンのような黄色なんだそうです。
我が家でも、玄米や穀類など
天然のものを食べさせている時は
きれいな黄色でした。
しかし、ネットで鶏用の飼料を買って食べさせるようになったら
黄身の色がオレンジ色になりました。
そう考えると、
あなたの飼っている卵は
いいえさをもらえているのではないかと思います。
他の事情もあるかもしれませんが、
私が家で鶏を育てて分かったことは
こんな感じです。
参考になれば幸いです。^^
あっちゃんさん
コメントありがとうございます。
韓国で実際に鶏を育てていらっしゃる方のお話を伺ってとても参考になりました!
鶏の種類と餌の違いで、殻や黄身の色がこんなにも違うんですね。
しかも、黄色の方がいい餌を上げているとは意外でした。
卵の世界っていろいろ奥が深いんですね~^^
常温販売以外を福岡ではみたことがないです…(/´△`\)
関東や別の地域では冷蔵販売されているのでしょうか??
なぎささん
私が昔、神奈川に住んでいた時は、卵は冷蔵ケースで
販売されていましたけど^^;
そうなんですか!?
と、都会はハイカラですね…
(‘ロ'(‘ロ'(‘ロ'(‘ロ’ )!!!
安いスーパーがドカドカーとおいてるというより
わりと大丸さんとか三越さんとか大手デパートでも常温販売でおいてたりするので地域ごとに結構違いがありますね?!
コンビニの肉まんに関東では酢醤油がつかなかったときのような驚きです!
なぎささん
私も韓国に来てから、大分、時間が経って来たので、
日本のことが段々分からなくなってきました(笑)
ただ、日本も地域によっては、文化や習慣が
いろいろ違うものですよね。
私も神奈川住みですが常温しか見たことないです…
東西や県で分かれてる感じでもなさそうですね。
mono
確かに日本と韓国といっても、地域によってもいろいろ差があるでしょうし、
一概には言えないかもしれないですよね^^;
生卵を食べる事について最も重要な生産流通過程における衛生処理について全く触れずに生食について語るのは片手落ちと言うレベルではありません。
米国に住んでいた時に農場を経営されている日系の方と知り合う機会があり、卵かけご飯が恋しいと言ったら獲れたての卵を定期的に頂けるようになりましたが、その農場では生卵を食べたい日本人向けに殺菌装置と滅菌装置を購入して使っておりました。装置代だけで数十万ドルだったそうですが、これを通さないと卵は安全に食べられないです