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こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

先日、妻の実家へ行って、キムジャンというキムチ作りを体験して来ました。

我が家では、辛い物が苦手な私を筆頭に、キムチはあまり消費しないので、「キムチはそんなに食べないから~」と言いながら、キムジャンには消極的だったのですが・・・

今年は、諸般の事情でしっかりとお手伝いすることになりました^^;

そこで、せっかくなので、韓国のキムジャンの様子をレポートしていきたいと思います。

キムジャンとは?

キムジャンとは、簡単に言うと、一年分のキムチを一気に漬ける韓国の一大イベントです。

キムジャンは韓国語で、김장と書きます。

キムジャンを行う時期

キムジャンを行う時期は、11月末から12月にかけて行われます

キムジャンの適正時期、つまりキムチの仕込みに最適の時期は、

  • 平均気温が4℃以下
  • 最低気温が0℃以下

という条件を満たす頃だと言われています。

これより気温が高いと、キムチが早く熟して酸っぱくなってしまい、これより気温が低いとキムチが凍ってしまうので、これぐらいの気温が適正だというんですね。

キムジャンの適正温度になる時期は、地域によっても異なるため、韓国ではキムジャン前線というものがあり、11月末から12月にかけて軟化していくような形になります。

ただ、我が家の妻の実家では、少し早めの11月上旬に行いました。

キムジャンはソルラルやチュソクに並ぶ大イベント

ちなみに、韓国には実家に親戚一同が集まるイベントが年に3回あります。

ソルラル(旧正月)、チュソク(秋夕)、そして、このキムジャンです。

ソルラルも、チュソクも、お嫁さん達は、本当にたくさん仕事をしなければなりません。

ただ、キムジャンもなかなか大変なイベントです

実際、妻には兄弟がたくさんいるのですが、毎年、誰が手伝いに行くかで、いろいろ揉めることも多いです^^;

昔はキムジャンボーナスがあった!?

韓国では、ひと昔前まで、会社から、キムジャンボーナスというものが支給されることもあったそうです。

ただ、最近は、市販のキムチが流通し、キムジャンへの依存度が減ってきたため、今は、ほとんど聞きません。

しかし、実際にキムジャンをするとなると、材料代や、田舎へ行くための交通費など、何かとお金が掛かるので、是非、キムジャンボーナスの文化は復活して欲しいところです(T-T)

キムジャン文化はユネスコの無形文化遺産

韓国のキムジャン文化は、2013年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました

キムジャン文化は、地域の違いや、社会的、経済的な格差を越えて、共同体の連帯感を高め、分かち合いの精神を実践し、韓国を一つに団結させるという特徴を持っているという点が高く評価されたとのことです。

時代の流れと共に、キムジャン文化も縮小傾向にはありますが、こういった文化は末永く続いて欲しいものですよね。

キムジャンでのキムチの作り方

では、キムジャンで、キムチをどのように作っていくのか、順番に解説していきます。

ちなみに、今回、作ったのはキムチの定番、白菜キムチです。

白菜を半分にして塩漬け


まず、材料の白菜を半分に切って塩漬けし、1日ぐらい寝かせます。

ここで、白菜をしっかと柔らかくしておかないと、後で、ヤムニョンが付きづらくなってしまいます。

ヤムニョンの準備


キムチを作る上で、とても重要になって来るのが、ヤムニョンです。

一見、真っ赤なので、単純な作りなのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はいろいろなものが入っています。

ちなみに、我が家の実家のキムジャンのヤムニョンで使っている材料は以下の通りです。

  • 고추가루(コチュカル):唐辛子の粉
  • 마늘(マヌル):ニンニク
  • 생강(センガン):生姜
  • 쪽파(チョッパ):細いネギ
  • 배(ペ):梨
  • 양파(ヤンパ):玉ねぎ
  • 생새우젓갈(センセウチョッカル):生のエビの塩辛
  • 멸치액젓(ミョルチエクチョ):イワシエキス
  • 매실(メシル):梅エキス
  • 설탕(ソルタン):砂糖
  • 쌀가루(サルカル):米粉
  • 무우(ムウ):大根

野菜や果物は、基本的にすり潰して混ぜていきます。

こうやって見てみると、キムチは本当に栄養たっぷりですよね^^

ヤムニョンは、地域によっても違いますし、家庭によっても違いが出て来ます。

そして、キムチの味は、このヤムニョンによって決まるといっても過言ではないでしょう

と言いながら、ここまでは、妻の実家にいる妻の姉がしてくれましたm(__)m

白菜にヤムニョンを刷り込む

さて、これから、いよいよ本格的なキムジャンの開始です。

まず、部屋に大きなシートをドーンと敷き詰めます。

そこに、まず、塩漬けした白菜をずらっと並べます。

さらに、真ん中に準備したヤムニョンをドカンと入れます。

そして、ゴム手袋を付けて、白菜の葉、一枚一枚にヤムニョンを刷り込んでいきます。

ヤムニョンを丁寧に刷り込んでいくと、最初は真っ白だった白菜が段々とキムチになっていくので、何だか不思議な感じです。

キムチをくるんで容器の中へ

ヤムニョンをしっかり刷り込んだら、周りの葉っぱを一枚使い、グルっと巻いて、はい、完成です。

出来上がったキムチは、大きなタッパの中に順番に入れていきます。

これぞ、まさに出来立てホヤホヤの新鮮キムチ!

この作業の繰り返しで、キムチが詰まったタッパが段々と積み上がっていきます。

ご想像の通り、一つ一つのタッパには、キムチがぎっしり詰まっているので、かなり重たいです。

キムジャンのキムチはやっぱり美味しい(そうだ)

今回のキムジャンでは、50個の白菜を使って行いました。

下ごしらえは、妻の姉がしてくれたので、あとは、妻と妻の姉と、そして娘も参戦して、3人でがんばって作り、大体、半日で終わらせたという感じです。

えっ、私は何をやったかですって?

私は、試しに一個だけ、体験的にキムチを作った後、白菜、ヤムニョン、そして出来上がたキムチの運び役に徹していましたm(__)m

そうやって出来上がったキムチがこちらです。

キムジャンのキムチは、当たり前の話ですが、化学調味料などを一切使っていません

そして、一つずつ丹精を込めて作っています。

出来たてのキムチは野菜も新鮮でサクサクしていて、いくら食べても飽きることがありません。

最近は、韓国でも中国産のキムチが出回っていて、韓国の食堂で出て来るキムチの大半は中国産だという話もあります。

でも、キムチはやっぱり国産が一番です

ということで、やっぱりキムジャンのキムチは美味しいねということで、我が家でも盛り上がっておりました。

ただ、私は、辛い物が苦手なので・・・

日本でキムチが大好きな人から見たら、私の立場は本当のもったいないと思われるでしょうね~^^;

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