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こんにちは!韓国在住日本人のケンです。
韓国に移住した時、次男は小学生でした。そのため、韓国に来てからやむを得ず捨ててしまったものがあります。それは、ランドセルです。なぜなら、息子が通う小学校では、ランドセルを使っている子供が一人もいなかったからです。
「あ~、韓国の小学校ではランドセルは使われていないんだなあ」と思っていたのですが、その後、実は違うことが分かりまして・・・そこで、今回は、韓国におけるランドセル事情についてお伝えしていきます。
韓国の小学生はリュックを使うのが一般的
韓国の小学生は基本的にランドセルを使いません。その代わりにリュックサックをかばんとして使います。やっぱり、教科書を持ち歩くには、丈夫なランドセルが良いのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、我が家の子供達のリュックは、いつもスカスカでした^^;
その理由は、韓国の小学校では、キャビネットが子供達一人一人に与えられ、子供達は基本的に教科書を学校に置いてくるからです。それに日本の小学校と違って、韓国の小学校は、学校が終わった後、多くの子供達が塾に通うため、それを想定してなのか、宿題があまり出ません。
こんにちは!韓国在住日本人のケンです。 日本から見ると、韓国では、たくさんの子供達が塾に熱心に通っているというイメージがあるのではないでしょうか? 実際、我が家の周りにも学習塾がたくさんありますし、我が家の子供達も塾に通 …
ですから、教科書もいちいち家に持ち帰る必要がなかったようです。
韓国でランドセルは一部の子供達に人気
しかし、その後、韓国にランドセルはないのではなく、一部の子供達の間では重宝されていることが分かりました。実際、韓国大手のECモールであるクーパンでもランドセルを販売しています。
韓国でのランドセルの歴史について、こちらの韓国語資料を簡単にまとめてみると・・・
韓国のランドセルの起源は日程時代
韓国では元々、日帝時代の影響で1960年代まで韓国の小学生がランドセルを使っていた記録があります。その頃の、韓国の小学生は、책보(チェクポ)と呼ばれる本を包む風呂敷を使っていたので、ランドセルを使う子供達は、お金持ちの象徴でした。
しかし、1970年代以降、ランドセルは、韓国でいったん影を潜めるようになります。その代わり、1970年代後半から1990年代の始めは、サッチェルバッグと呼ばれる肩ひも付きの学生カバンが流行ります。
さらに1990年代後半にはバックパックが台頭していきました。
ランドセル人気の再燃と葛藤
しかし、2010年代に入り、再び、ランドセル人気が再燃します。といっても、ランドセルは、韓国全土で、大規模に流行るというよりは、経済的に余裕のある裕福な一部の親達の間で、お金持ちのステータスを示すような形で使われていたとのことです。
しかし、その一方で、韓国の国内メディアでは、ランドセルは、伊藤博文が開発した帝国主義カバンであり、日本の軍国主義精神を教えるものであると批判する声も上がりました。
つまり、韓国でランドセルは、
- お金持ちの子供である象徴
- 軍国主義の象徴
という2つの側面から捉えられて来た歴史があるという訳ですね。
高騰を続ける韓国の通学カバン
韓国では少子化が進む一方で、通学カバンの市場は、この10年間で2倍近くにも拡大しているとのこと。韓国で、通学カバンは、親が背骨が壊れてしまうほど働かせるような高額商品という意味で、脊髄ブレーカー(등골브레이커)とも呼ばれています。
さらに、韓国の子供達は、父、母、父方の祖父、父方の祖母、母方の祖父、母方の祖母、叔父、叔母という8つのポケット(에잇 포켓)を持ち、8つのポケットが強力な経済的支援をしてくれると言われています。そういった事情を背景に、通学カバンはどんどん値段が上がっていったというのです。
実際、高い通学カバンだと、15万円~20万円のものもあったりするほどです。韓国は、ランドセルを使う子供達が少ないから、通学カバン代は安く抑えられていいなあと思っていたのですが、いやいや・・・ 世界的に少子化が進む中、子供達に掛かる費用はどんどん高くなっているみたいですね(涙)
ただ、それにしても、今から考えてみれば、あの時、せっかく日本で買ったランドセルを捨ててしまったのは、実にもったいなかったですよね。子供に持たせて、ちょっとリッチな気分をを味わわせて上げたり、或いは、中古でお金持ちの家庭に高く売ったりするという選択肢もあった訳ですし・・・
いやあ、考えれば考えるほど、何だか残念です(笑)
P.S. 韓国の学校生活についてはこちらの記事をご参考にしてください。
こんにちは!韓国在住日本人のケンです。 韓国の学校生活の様子については、韓国に住みながら、日本とは違うなあと思うことがいろいろあります。そこで、実際に子供を現地の学校に通わせている日本人の立場から、韓国の学校と日本の学校 …
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オランダのランセルと云うものを児童用に改良して、学習院で使い始めたのが日本のランドセルの起こりだそうです。
日本のランドセルは容量が小さく成って、余り沢山の物が入りません。日本の小学生でもランドセルではなく、リュックやバッグで通う子も居ますね。
第二次世界大戦後に、韓国でランドセルが使われて居たというのに驚きました。使用者への心無い批判については又候始まったと思います。何でもかんでも日本や殖民地主義や帝国主義や軍国主義に結び付けて、政治煽動しないで欲しいです。好きで使う人も居るのですから。
cdaさん
日本でもリュックやバッグで通う子もいらっしゃるんですね!
てっきり、みんなランドセルだと思っていました^^;
韓国に住んでいると、日本もそこまでランドセルにこだわらず、
もっと自由にして上げた方が親御さんも気が楽になるのかなと感じたりします。
やっぱりランドセルは高いので・・・
教科書や副教材は増えているのに、ランドセル容量が減ったのが問題です。だから、学校に置き勉をする。
中学校や小学校のある自治体では、放課後や夜間に学校での学習支援をしていたりしますが、その際に使う教材も置き勉の対象になってしまうこともあります。
容量減は小学生の体への負担を少なくする意図からそうなったのでしょうが、結果的に学力をつけることには資していません。小学生が標準的な学力をつける為には、教科書の内容と構成を再考しコンパクトにまとめる必要がありますね。
これからの時代は日常生活でのICT化が進むので、塾に集まり集団で授業を受ける必要が無く、各家庭で学習が完結するようになるでしょう。日本で塾自体の存在が無くなる事はないでしょうが、集団指導型の塾は所謂「オワコン」ですね。
cdaさん
もしかしたら、これからは電子書籍が当たり前になって、
ランドセル自体が不要になる時代が近々来るかもしれないですね。
あと、これからは、動画コンテンツがさらに充実していくので、
塾代に悩む親としては、動画で安く勉強出来る時代が来ると、
ありがいことは確かです。
塾の業界は大変だと思いますが・・・
教科書を机に置いてくるのは、アメリカの影響でしょうか?
ある意味、便利ですが、学院地獄を考えると、複雑な心境ですね。
放課後に、子供らしく遊べない文化が、気の毒です。
田中利博さん
教科書を学校に置いてくるのは、ただ単に学院(塾)の影響だと個人的には思っています。
韓国に住んでいると、私が住んでいる地域が特にそうなのかはよく分かりませんが、
子供達が、外で元気に走り回っている姿をほとんど見かけないのが少し寂しいですね。