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韓国のインスタントラーメンと言えば、日本では辛ラーメンやノグリラーメンが有名かもしれません。
でも一つ、重要なラーメンを忘れてはいませんか?
それは、三養食品の三養ラーメンです。
今回は、三養ラーメンの作り方や味、そして意外と知られていない歴史についてお伝えしていきます。
三養ラーメンの作り方
何はともあれ、まずは、三養ラーメンを作って食べてみましょうということで買って来ました。
三養ラーメンの中身
三養ラーメンのパッケージを開けると、麺とは他に粉末スープ(赤い小袋)とフレーク(緑の小袋)が入っています。
粉末スープはこのような赤い色をしています。
赤い色(厳密には赤褐色)をしているので何となく辛そうですね~
そして、フレークはこんな感じです。
フレークを見て、お分かり頂けるでしょうか?
三養ラーメンの特徴は、ちょっとハムが入っているということです^^
三養ラーメンの作り方は簡単
三養ラーメンの作り方は、到って簡単です。
一人分を作る場合は、550mlのお湯を沸かした後、麺、粉末スープ、フレイクを入れて、4分間煮込むだけです。
三養ラーメンの美味しいアレンジ方法
三養ラーメンの裏のパッケージを見ると、
好みに応じて、キムチ、卵、ニンニク、ネギなどを入れて召し上がるともっと美味しいです。
と書いてあります。
今回は、卵をドーンと投下してみました^^
そして出来上がった三養ラーメンがこちらです!
本当は、もっと美味しそうに撮影できれば良いのですが・・・m(__)m
三養ラーメンってどんな味?
最初に三養ラーメンの粉末スープをお見せしましたが、赤色(厳密には茶褐色)なので、辛口なのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際に食べてみると、ほとんど辛くありません。
辛ラーメンよりも辛さ控えめです。
韓国の元祖オリジナルラーメンだし、赤いし、絶対辛いはずだと思う方にとっては意外に感じるかもしれませんね。
また、麺はプルっとした感じで、さっぱりした感じがあります。
辛い物が苦手な私にとっても非常に食べやすいラーメンです。
三養ラーメンはある意味、とてもシンプルなラーメンなので、1963年から、ずっとここまで残って来たんだろうなあと感じています^^
三養ラーメンの意外な食べ方
ただ、我が家の家族は、三養ラーメンをちょっと意外な方法で食べることが多いです。
それは何かというと、麺をそのままお菓子のように食べるというやり方です。
私も少しかじってみましたが、確かにスナック菓子のような食感で美味しいです。
ただ、こういった食べ方は消化に悪い可能性も高いのので、あくまでも自己責任でお願いいたしますm(__)m
三養ラーメンは韓国ラーメンの元祖
三養ラーメンは1963年に韓国初のインスタントラーメンとして発売されました。
今でこそ、辛ラーメンや安城湯麺に抜かれてしまいましたが、以前は、韓国で最も人気のあるインスタントラーメンでした。
値段もインスタントラーメンの中では安い部類に入り、一個であれば近所のスーパーでは5~6個で3,150ウォン(約315円)、1個だけだと600ウォン(約60円)で売っています。
日本の楽天だと、2~3倍の値段で売っていますけど、日本の食品も韓国では2~3倍の値段で売っているので、まあ、これはお互い様ということで^^;
三養ラーメンのカロリー
三養ラーメンのカロリーは、一人分(120g)で500kcalです。
辛ラーメンは505kcal、安城湯麺は531kcal、ジンラーメンは500kcalですから、カロリーは韓国の一般的なインスタントラーメンと同じぐらいだと言えますね。
三養ラーメンは日韓友好の証し!?
実は、三養ラーメンは、日本の明星食品から無償で技術援助を受けて作られたインスタントラーメンだということはご存知でしょうか?
当時、韓国は、朝鮮戦争後の食糧難の時期にありました。
そういった状況を打開したいという三養食品の全仲潤(チョン・ジュンユン)会長の熱意に、明星食品の奥井清澄社長に感銘を受けたという事情があったというのです。
その時の奥井社長のコメントはこちらの記事で紹介されています。
「全さん、全面的に協力しましょう。技術料はいっさい不要です。6・25戦争(朝鮮戦争)でお国はたいへんな災禍を受け、傷つかれました。日本は特需景気でもうけ、明星食品は直接その恩恵を受けたわけではありませんが、無関係ではありません。民間外交のつもりでやりましょう。技術料はもちろん、ロイヤルティも不要です。設備いっさいの引き渡し価格1千万円で結構です」
つまり、三養ラーメンは日韓友好の証しのラーメンでもある訳なんですね。
明星食品は、格安の価格で2台のインスタントラーメン製造装置を提供しただけでなく、原料の配合表さえも教えて上げたのだそうです。
そういった事情もあり、三養ラーメンは発売当初、少し油っこい塩味で、韓国人の味覚に合わなかったのですが、その後、韓国人が食べやすい味に改良されていきました。
もしかしたら、三養ラーメンが辛さ控えめなのは、元々は、日本のインスタントラーメンの技術を元に出発したからなのかもしれませんね。
三養ラーメンを食べる時は、そんな日韓友好の歴史も一緒に味わってみてはいかがでしょうか^^
>>韓国インスタントラーメンの辛さランキング!激辛の危険なラーメンはこれ
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三養ラーメン、シンプルな味わいですね。
発売が、自分の誕生年です。
1963年は、朴大統領が就任したり、日本では、雪印コーヒーやハウスバーモントカレーが発売されるなど、エポックメーキングな年でした。
韓国のインスタントラーメンは、日本のインスタントラーメンと混ぜると濁ってしまうので、注意が必要ですね。
多分、使っている油が、パーム油と植物油との違いなど、微妙な違いがあると思います。
田中利博さん
田中さんが三養ラーメンやバーモンドカレーと同い年とは!
韓国のインスタントラーメンと日本のインスタントラーメンを混ぜたことはなかったのですが、そう言われると逆に混ぜたくなって来ます^^;
似ている部分も多いようで、実はかなり違いがあるんですねえ~
こういった友好の話、韓国でも知られてるのでしょうか?
戦後多くの企業の技術協力があったと聞いています。
そういった事実が伝われば、今の関係も少し改善されると思いますがどうでしょう?
三養ラーメン、辛くないと聞いて食べた事ありますが、私には辛かったです・・
全く辛味の無いラーメンはありますか?
Megさん
三養ラーメンの話は、韓国ではほとんど知られていないような気がします。
一応、三養ラーメンの韓国風ウィキペディアはそれらしき話は書いてありますが。
>そういった事実が伝われば、今の関係も少し改善されると思いますがどうでしょう?
伝わればという話以前に、そういった話はなかなか伝わらないと思います^^;
>全く辛味の無いラーメンはありますか?
こちらの記事でもご紹介していますが、
ジンラーメンのスナンマ(まろやかな味)とサリコムタンは、まったく辛くありません。
特に、サリコムタンはとんこつラーメンみたいにコクがあっておしいですよ!
ケン様
返信有難うございます。
そっかー伝わらないんですね・・残念
サリコムタン、今度見かけたら買ってみますね!
韓国のサリ麵は最近スーパーで良く見かけるようになりました。鍋のシメに良いですね。
最近韓国土産にインスタントチャプチェを配ったらとても評判が良かったですよ。日本人の好きな味です。
Megさん
私もチャプチェ大好きです!
ただ、他の食品に比べると、傷んでしまうのも早いので、
食卓に出て来たら早めに食べるよう心掛けています^^
私も,同い年です(笑)
マートへ行くと,色々なインスタントラーメンがあり,しかも,5袋単位で売っていることが多く,どれが口に合うかわからず,結局,辛ラーメンってことが多いです。
masaさん
masaさんも63年組なんですね!
やっぱり無難と言えば、辛ラーメンだと思いますが、
三養ラーメンもシンプルで無難な部類に入るので、機会があれば、
是非、召し上がってみて下さい^^
このラメンは日本の方々には有名じゃないみたいですね。私が知っている限り、韓国の最初のラメンだと知っています。韓国の1960年代背景のアニメ’黒いゴム靴’ でも出るラメンです。
ムクゲさん
確かに私も三養ラーメンのことは、韓国に来てから知りました。
確かに、人気という点では、辛ラーメンやジンラーメンに抜かれてしまいましたが、
昔からインスタントラーメンを食べて来た方にとっては、
やはり思い出深いラーメンなんだと思います^^
昔、母にサムヤンラーメンの販売量が減った理由が ‘このラーメンを工業用油で作る。’という噂のせいだと言われました。下のリンクで詳しいの事情が説明されています。
https://namu.wiki/w/우지 파동
結局、その噂が嘘だと判明されたようです。
ムクゲさん
とんだ風評被害だったということですね。
誰かの陰謀でしょうか・・・