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こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

今回は、韓国の若者が大好きな料理でもあるプデチゲをご紹介していきます。

プデチゲはキムチチゲとは、また違う魅力がありますよね。

でも、なんでプデチゲって、ハムとかソーセージとか西洋風の肉を知っているかご存知ですか?

実は、そこにはプデチゲのちょっとした闇の歴史(!?)が隠されておりまして・・・

そういったプデチゲの由来も解説しながら、プデチゲの魅力について徹底的に解説していきます!

プデチゲを韓国語で書くと?

プデチゲは、韓国語で부대찌개と書きます。

부대(プデ)は漢字で書くと部隊で、찌개(チゲ)とは、韓国の鍋料理です。

チゲには、キムチチゲ、テンジャンチゲ、スンドゥブチゲなどがありますが、プデチゲもその中の一種ということになりますね。

プデチゲとキムチチゲとの違い

プデチゲとキムチチゲの違いについて、簡単に言ってしまうと、鍋に入れる具が違います

キムチチゲは、キムチが主流で、あとは豚肉などの普通の肉を入れたります。

その一方で、プデチゲは、ハム、スパム、ソーセージなどの加工肉をメインに入れていきます。

あと、プデチゲは、最初からラーメンの麺が付いてきますが、キムチチゲでは、ラーメンの麺は、頼まないと付いて来ません

ちまに、加工肉と聞くと、東洋というよりは西洋の雰囲気がしますよね。

実は、そうなっている理由は、プデチゲの由来と深い関係があるのです。

プデチゲの由来

プデチゲの歴史は意外に浅く、1950年に6・25動乱が起こり、韓国にアメリカ軍が駐屯するようになった時代にさかのぼります。

その当時、韓国の食糧時代は非常に厳しかったこともあり、在韓の米軍部隊が使って残した、ハム、ソーセージ、スパムなどを持って来て、キムチと一緒に鍋で煮込んだのがその起源だと言われています

ですから、プデチゲのプデは、米軍の“部隊”を意味する訳です。

悪く言ってしまえば、プデチゲは米軍部隊の残飯から始まったので、韓国料理だと認めるのはどうかという意見もあるそうです。

ただ、韓国のB級グルメというジャンルの中では、プデチゲは最強かもしれません。

また、プデチゲの食堂が出来たのは1960年からと言われているのですが、最初の頃は、在韓米軍から流出したものを使って販売することが法的に禁止されていました

ですから、プデチゲの食堂の店主は、時々、警察に呼ばれて苦労したのだとか・・・

プデチゲには2つの流れがある

プデチゲは、大きく分けて、ウィジョンブ式とパジュ式という2つの流れがあります。

どちらも米軍が駐屯したエリアなので、プデチゲが出来た経緯は同じなのでしょうが、中身が少し違います。

  • ウィジョンブ式:ソーセージ、ハム、ひき肉と3種類の抜くに、キムチや豆腐を入れて煮込む
  • パジュ式:ケーシングソーセージなど10種類の肉と、春菊や長ネギを入れて煮込む

という感じです。

あと、プデチゲといえば、やっぱりインスタントラーメンを一緒に食べていれるというイメージがありますが、初期のプデチゲにラーメンは入っていませんでした。

なぜなら、プデチゲが出来た頃、まだ、インスタントラーメンは韓国になかったからです

韓国の元祖のインスタントラーメンは、1963年に発売された三養ラーメンですが、その頃から、ラーメンがプデチゲの中に入り始めたのですね。

韓国の元祖プデチゲのお店

私が住んでいるソウル恩平区にあるロッテ百貨店には、オデンシクタン(오뎅식당)というプデチゲのチェーン店があります。

実は、こちらのチェーン店は、1960年から続く、元祖プデチゲのお店だと言われています。

元々は、ウィジョンブで、おでんを売る屋台から始まったのですが、そこから米軍部隊からハム、ソーセージ、ベーコンを譲り受けて、プデチゲを開発したというのですね。

ということ、我が家もオデンシクタンに家族で食べに行きました!

プデチゲの予算は、一人当たり、9,000ウォン~12,000ウォンぐらいです。

プデチゲを注文すると、ハムソーセージ、野菜、そしてラーメンが盛られた鍋がドーンとテーブルの上に置かれ、蓋がされます。

そこから、グツグツの煮込んで行き、店員さんからゴーサインが出たら、一気に食べ始めます!

やっぱり、プデチゲにラーメンは欠かせません^^

そして、ソーセージ、ウインナー、ひき肉、キムチ、ネギ、豆腐と・・・

プデチゲはやっぱり栄養たっぷりです。

これは、あくまでも私の感覚ですが、オデンシクタンのプデチゲはそれほど辛くはありません

ですので、辛い物が苦手な私も比較的、問題なく食べられました。

プデチゲのバリエーション

プデチゲは食堂以外でも楽しむ方法があります。

スーパーに売っているプデチゲセット

プデチゲは、肉がいっぱい入っているので、我が家の子供達も大好きです。

ですので、時々、Eマートなどの大きなスーパーで、プデチゲセットというのを買ったりします。

家族4人で食べるには、ちょうど良いサイズで14,980ウォンなので、食堂の約4分の1に価格てプデチゲを楽しむことが出来ます^^

作り方は簡単で、お皿の上にある具と、お皿の下にあるプデチゲの基を大きな鍋に入れて、グツグツ煮込むだけです。

味的には、お店で食べるよりは、ちょっと落ちてしまいますが、それでも、子供達にとっては、ワクワクするものなのです。

インスタントプデチゲラーメン

ただ、韓国から旅行に来られた方は、プデチゲセットは難しいと思うので・・・

そういった方でも手軽に利用出来るのが、インスタントプデチゲラーメンです。

>>プデチゲラーメンのインスタントは韓国で人気商品になれる?

こちらは、2016年に発売が開始されした。

発売当初は、「おっ、これは!」と思ったのですが、その後、伸び悩んでいるかなあと感じています。

プデチゲラーメンという割には、中身のハムがしょぼいからなのかもしれませんが、こればっかりはインスタントなのでしょうがないですよね・・・

なんだかんだといって、プデチゲはやっぱり食堂(レストラン)で食べるのが一番美味しいのかもしれません^^

まとめ

プデチゲは、韓国料理の中でも比較的に歴史が浅い、韓国の代表的なB級グルメです。

プデチゲには、最初、アメリカの部隊の残り物から始まったというちょっと変わった由来があります。

しかし、現代のプデチゲは、ハム、ソーセージ、ウインナーなど、西洋風の肉、そしてラーメンが入っているので、韓国の子供達にも大人気です。

韓国には、プデチゲの専門店がたくさんありますので、機会があれば、是非、召し上がってみて下さいね!

お店情報

  • 店名:オンデンシクタン恩平区ロッテモール店
  • 住所:서울특별시 은평구 통일로 1050 롯데몰 은평점
  • 電話番号:02-6975-5450

※オンデンシクタンの店舗は、京畿道が中心で、ソウルには、恩平区以外だと松坡区しかありません。

あと、仁川空港の第2ターミナルにも店舗がありますので、空港で時間が取れる方がいらっしゃればどうぞ!

詳しくは、オンデンシクタンの公式HPをご確認下さい。

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