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韓国語 アガシ

こんにちは!韓国在住日本人のケンです。

韓国語では、若い未婚の女性を、「アガシ」と呼ぶ時があります。

ただ、この「アガシ」という表現は、使い方には注意すべきことが多いですし、場合によっては使わない方が良いケースもあります。

そこで、ここでは「アガシ」の意味や使い方について解説をしていきます。

韓国語「アガシ」の意味

アガシは、韓国語で“아가씨”と書きます。

ハングル カタカナ 意味
아가씨 アガシ お嬢さん、娘

“아가씨(アガシ)”には、大きく分けると二つの意味があります。

  1. 未婚で、かつ年齢的には、10代~30代前半ぐらいまでの女性
  2. 夫の未婚の妹

2番目の意味で使う時は、親戚に対する呼び名と言えますが、基本的には、1番目の意味で、見知らぬ女性を呼ぶ時に使うことが多いです。

「アガシ」の反対語は「アジョシ」!?

ところで、“아가씨(アガシ)”の反対の意味を持つ表現は何だと思いますか?

実は、この点については、韓国人も混乱することが多いです。

一応、“도련님(トリョンニム)”という表現があり、「お坊ちゃま」とか「夫の弟」という意味があるので、“아가씨(アガシ)の反対語としては一番近いのかもしれません。

ただ、この言葉は、日常生活ではほとんど使いません。

或いは、未婚の男性を意味する“총각(チョンガク)”という表現もありますが、これも使う頻度は少な目です。

また、実際の使い方から考えると“아가씨(アガシ)”の反対語は、“아저씨(アジョシ)”でもいいのではないかと指摘する人もいます。

女性の場合は、歳が若ければ、“아가씨(アガシ)”、歳を重ねた人だと“아줌마(アジュンマ)”と使い分けて呼ばれますよね。

しかし、男性の場合は、“아가씨(アガシ)”に該当するような表現がなく、若い内から、“아저씨(アジョシ)”と呼ばれることが多いからです。

こんな感じで、議論が分かれるところがあるんですね。

食堂やカフェでアガシと呼んでもOK?

日本人にとって、“아가씨(アガシ)”という言葉を使う機会があるとすれば、韓国の食堂やカフェなどに入った時ではないでしょうか。

ただ、結論から言うと、ここでも、“아가씨(アガシ)”という表現はあまり使わない方が無難かもしれません

そこで、具体的な事例を挙げながらお伝えしていきます。

若者はアガシと呼ばない方が良い

まず、若い男性や女性がが、店員さんに対して、“아가씨(アガシ)”と呼ぶと、相手に対して変な印象を与えてしまいます。

これは、日本で、若者が同年代の女性に「お嬢さん」と言ったら、おかしく聞こえる理由と同じだと言えます。

相手からしても、何で年が似通った人から「お嬢さん」と呼ばれなければならないのか、理解に苦しんでしまうところですよね。

年配の人はアガシと言ってもOKだけど

その一方で、年配の男性や女性が、若い女性の店員さんに対して“아가씨(アガシ)”と呼ぶことは、基本的に大丈夫です。

何歳まで、“아가씨(アガシ)”と呼んでも良いか気になるところですが、一般的に30歳前半までぐらいなら大丈夫ではないかと言われています。

ただ、“아가씨(アガシ)”という表現は、親しみがある反面、あまり品が良く聞こえないと感じる方も多いです。

最近は、“아가씨(アガシ)”と呼ぶと水商売の仕事をしている女性のイメージを抱く人も増えて来ているからです。

ですから、人によっては、不快に感じることもあるので、年配の方が呼ぶ場合でも、“아가씨(アガシ)”は、あまり使わない方が良いのかもしれません。

特に高級レストランや、ホテルのフロントの女性に対しては、使わない方が良いと思います。

アガシ意外に使える表現

実際、食堂やカフェで若い女性の店員さんを呼ぶ場合は、

“저기요(チョギヨ)”

を使うのが無難です。

「すみません」とか「あのう」という意味ですが、この表現の方が、変な誤解を招かずに済みますよね^^

また、若い女性が自分と同じ年頃の店員さんを呼ぶ時は、“언니(オンニ)”と呼ぶことも出来ます。

“언니(オンニ)”は、女性から見たお姉さんですが、実のお姉さんだけでなく、年上の女性を親しく呼ぶ時にも使える表現です。

まとめ

“아가씨(アガシ)”という表現は、元々は、韓国の支配者階級である両班(ヤンバン)の未婚の娘を呼ぶ敬称でした。

ですから、本来は、女性のことを尊重して呼ぶ表現であった訳ですね。

しかし、そういった身分制度がなくなる中で、今のような形で使われるようになりました。

また、最近は、韓国でも個人主義が強くなって、見知らぬ人を気軽に呼ぶケースが確実に少なくなってきています。

さらに、“아가씨(アガシ)”という表現自体にも、水商売のイメージが付いて来たりする中で、“아가씨(アガシ)”という言葉はあまり使われなくなってきていることも事実です。

時代の変化の中で、言葉の使い方は変わってくるものですが、“아가씨(アガシ)”は、そんな中で、ちょっと隅に追いやられている表現だと言えるのかもしれないですよね。

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